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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第二幕その六
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 先生は滋賀県に行く準備をにこにことして進めていきました、勿論動物の皆もお手伝いをしています。そしてです。
 その中でもティータイムは忘れていません、先生は今はお抹茶を飲んで和風のティ―セットを楽しんでいますが。
 ふとです、先生はこんなことを言いました。
「安土城を築いた織田信長さんだけれど」
「あの人がどうかしたの?」
「日本の歴史でもかなり有名な人だけれど」
「あの人に何か」
「あの人は実はお酒は駄目でね」
 飲めなくてというのです。
「その分お茶が好きだったみたいだよ」
「へえ、そうだったんだ」
「何かお酒凄く飲む感じだったけれど」
「実は飲めなくて」
「お茶が好きだったんだ」
「下戸だったらしくて」
 それでというのです。
「お酒はほんの少し飲んだら酔い潰れる位だったらしいんだ」
「ほんの少しでなんだ」
「酔い潰れていたんだ」
「そうだったんだ」
「飲んでも一口か二口位だったらしいんだ」
 そこまでだったというのです。
「どうもね」
「それでお茶が好きで」
「茶道もだね」
「そちらもしていたんだ」
「そうなんだ、それで甘いものが好きで」
 こう言ってでした、先生は。 
 その甘いものも食べます、今日のお菓子は和風のお茶菓子のとても甘いゼリーに中にこし餡が入った白いお団子そしてどら焼きです。
 そうしたものを食べつつ言うのでした。
「お菓子もね」
「食べていたんだ」
「そうだったんだ」
「そうみたいだよ、当時お菓子は高価だったけれど」
 それでもというのです。
「そこは天下人だったからね」
「食べていて」
「それでだったんだ」
「お茶菓子にしていたんだ」
「今の僕達みたいに」
「そうみたいだよ、とにかくあの人はお酒は飲めなかったんだ」
 このことは事実だというのです。
「意外かも知れないけれどね」
「意外というかね」
「何かキャラクターじゃないね」
「凄く怒りっぽいイメージあるし」
「お酒も毎日浴びる様に飲む」
「それで酒乱って感じだったけれど」
「実はあまり怒らない人でね」
 怒りっぽいかというとです。
「それでお酒もだったんだ」
「ううん、意外だね」
「これまで思っていた信長さんと全然違うね」
「鳴かぬなら殺してしまえっていうけれど」
「そういう人じゃないんだ」
「不必要に人は殺さなかったし」
 もう一つ言われているこのこともなかったというのです。
「悪人には容赦しなかったけれどね、敵には寛容だったし」
「何か全然違うね」
「僕達が思っていた姿と」
「どうもね」
「そこは違ったのね」
「全くね、鳴かぬならも」 
 この言葉もというのです。
「実は鳴かせてやろうだったんだ」
「それ秀吉さんだけれど」
「信長さんもだった
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