マルコーさんは肩凝り、ヒロインは頑張ります、免許ないけど
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いなんだか、相談してみようと思っている、信用できる人間だ、少し待ってくれんかね」
マルコの脳裏に浮かんだのはマスタングとアームストロングの長女の顔だ、だか、二人とも忙しい立場だ、スカーから打診をしてもらおうと考えていた。
マルコの言葉に女は無言だった、だが。
「本当ですか」
女が頭を下げるのを見てマルコは不安になった、ここ数日、住まわせて面倒をみたせいかもしれないが、それでもだ。
「君の国と違ってここは犯罪も多い、あまり他人を信用しすぎてもいかん」
自分の言葉に真面目な顔で頷くが、でもと言葉が続く。
「先生はいい人です、マルコーさんを信用しています」
多分、ここよりも平和な国で生きてきたのだろう、一体どこから来たのか、だが、聞いても本人にも説明ができないようなのだ。
そろそろ寝なさいと声をかけようとすると、女は少し、がっかりとした顔になった。
「もう少しだけ、話しませんか」
そういえば朝から往診で帰ってきたのも遅かった事を思い出す、来客があっても出ないようにと言っていたのだ。
「退屈だったかね、一人で」
返事の代わりに笑う、その顔を見てマルコは、あることに気づいた。
「そういえば、名前を聞いていなかったな」
「ミヤ、木桜美夜っていいます」
どんな字を書くのかと思い紙とペンを渡す、だが、書かれた文字は見たことのないものだ。
自分が知っている国イシュヴァール、シン国のものとは違う。
仕事柄、他国の書物を見たことのあるマルコだが、こんな文字は見たことがない。
不安を感じずにはいられなかった。
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