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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十七話
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――そうして、僕の意識は……持っていかれた。




「――……すまねぇ、衛司」





――アルヴィンは俯き、ただただ拳を握り締めていた。




―――――――――――――



―――『ヴェラトローパ』


「――っ!?」


「――…?どしたの、カノンノ?」


「…アーチェ。…ううん、何でもない。何でも…ないんだけど……」


――ヴェラトローパにて、ニアタと会うために歩いていたカノンノの様子がおかしい事に気付いたアーチェの問いに、カノンノは首を横に振ると、視線を空の下へと向ける。



「……今、衛司の声が聞こえた気がしたけど…きっと、大丈夫だよね……?」



そんなカノンノの言葉に応えるものはなく……ただただ冷たい風が、周りを吹き抜けていた。


―――――――――――――




「――……遅いなー…衛司君」

――牢屋にて、バランは鉄格子越しの先を見ながら、つまらなそうにそう呟く。




――結局この日以降、衛司がこの牢屋に戻ってくる事は……無かった。





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