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頷いてくれた。
僕はそれを見て笑う。
「はい!交渉成立!それじゃあ…
明日は月曜日か…。明日の放課後にオッケーなら電話するから。」
「わかったわ。」
僕は『奇跡の音符』を使いプーカ領に向かう。
ログアウトしてコンコンに会うためだ。
「羽ばたく蝶のように…♪」
すると僕の周りに音符が溢れ出し、音符が無くなるころにはスノーの姿はアスナの前から消えていた。
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僕はログアウトすると詩乃の部屋に行く。まだ日曜日の午後3時。いるはずだ。
「しーの!」
「どうしたの?佳?」
僕はニコッと笑って詩乃に。
「ちょっと今からデートしない?
…少し話しながら。」
「え…?」
僕が途中から真面目な顔になったからだろう。詩乃が心配そうに僕を見つめるが。直ぐに。
「わかったわ。…ちょっと支度するわね。」
僕は詩乃が支度するのを自分の部屋で待っている間に父さんに電話する。携帯から院長室の電話にかける。
「もしもし…僕。
…コンコンに会いたいんだけどいいかな…?…うん。うん。…後詩乃も。…うん。わかってる。…それじゃあ。」
電話を終え、ふうと一息付くと。
「病院に行くの?」
見るといつの間にかに詩乃が準備万全にPコートをきて僕の部屋にいた。
「うん…。詩乃には会ってみて欲しいんだ…。
コンコンにね。」
僕は暗い顔なのだろう。顔が強張るのを感じる。すると詩乃がスタスタと近寄って来ると僕にギュッと抱きついてきた。
「詩乃…?」
「大丈夫…待ってたわよ。佳から説明してくれるのを。
…道中ゆっくり説明して。どんな事があっても佳の事嫌いにならないから。」
「うん…。」
僕は詩乃がそう言うのを聞いて少しニコッとして。僕もぎゅっと抱きしめ返して。感謝の言葉を口にする。
「ありがとう。…僕を信じてくれて。
それじゃあまずは外に出ようか?」
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「あの事件から僕は一部記憶を無くしていたの知ってるよね?」
「ええ。」
僕達はゆっくり、電車に乗る。時間も時間なのであまり人は乗っていなかった。ドアに寄り掛かりながら話をする。
「僕はその頃、雪宮病院の精神科に行っていたんだ。…まあ、理由は記憶喪失の事なんだけどね。その後は僕、よく待合室で他の患者さんとお話するのが日課だったんだ。その時にコンコンに会ったんだ。…と。」
すると途中駅で人がたくさん入って来たので詩乃を引き寄せる。
すると自然に詩乃を抱きしめる体勢になる。
「んと…とりあえず話すのは雪宮病院まで歩きながら。」
「そ、そうね。」
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