第六章
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「北朝鮮はとんでもないし」
「そうした国ですね」
「テロも拉致も弾圧も虐殺もやってきた」
「悪の国と言っていいですね」
「皇室が駄目なら」
大泉はさらに言った。
「あの国の世襲制の独裁はいいのか」
「しかも共産主義で」
「全く以ておかしいよ」
「その通りですね」
「自衛隊が駄目なら」
極論ではその存在を否定するならというのだ。
「もうね」
「北朝鮮はそれ以上にですね」
「駄目となるよ」
「あちらの国民が支持しているとか」
「支持なんかある筈ないよ」
大泉は一言で切り捨てた。
「あそこに言論の自由なんてないから」
「このことは言うまでもないですね」
「それを言うと日本の方がね」
「支持されていますね」
「自衛隊も皇室もね」
「そして戦前の日本も」
「他の国民が支持していても自分が支持していないなら駄目なら」
大泉はこうした人物がいると仮定して話した、これはあくまで仮定だが実は存在していることを知っている。
「もう民主主義じゃないよ」
「その人は」
「他人の意見を認めていないから」
「自衛隊を批判して北朝鮮がいいという人はどうも」
「そうしたタイプが多いよ」
「そうですね」
「というか子供でもわかるよ」
大泉はここでまた首を傾げさせて松田に話した。
「北朝鮮がどんな国か」
「とんでもない国だと」
「そしてあの国の軍隊と自衛隊どっちがまともか」
「言うまでもないですね」
「本当にね、そして兵器も」
「自衛隊には必要で」
「問題は性能とね」
肝心のこれと、というのだ。
「コストが釣り合うか」
「そこが問題ですね」
「そして僕が見たところ」
「釣り合っていないので」
「言うんだ、そしてどうして軽減出来るか」
そのコストをというのだ。
「それが問題だよ」
「ではですね」
「そう、どうしてコストを軽減するかは」
大泉は松田に考えている顔で話した。
「もうね」
「辿り着かれていますか」
「兵器の開発費ち設備への投資費も問題だけれど」
それだけでなく、というのだ。
「日本の場合は生産の仕方に問題があってね」
「コストが高いですか」
「そう、だからね」
「そこをどうするかですか」
「生産の仕方をね」
まさにそれをというのだ。
「どうするかなんだよ」
「問題は」
「そしてそれは」
大泉はさらに言った。
「資本主義に答えはあったよ」
「資本主義といいますと」
「稀少品は高いね」
「はい、貴重になり」
「そうなるね、けれど多いと」
「安くなりますね」
「歯ブラシは大量に造られるから安い」
大泉は言い切った。
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