第四章
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「先はないしね」
「どうしようもないですね」
「そうだよ、けれど僕は違うから」
「本当の意味の政治家ですね」
「そうした人を目指すから」
それ故にというのだ。
「代案もね」
「出されますね」
「法案もね」
「そのどちらも」
「本当にこのままだと」
大泉は深刻な顔で松田に話した。
「兵器が高過ぎて」
「その分防衛費がおかしくなりますね」
「高過ぎる兵器に防衛費の兵器以外の分野が圧迫されて」
そうなってというのだ。
「それがね」
「問題になるので」
「だからね」
「そのコストを軽減する」
「それが問題だよ、兵器は必要だ」
大泉はこのことは言い切った。
「絶対に」
「国防の為に」
「国防を不要だって言ったら」
「その時点で終わりですね」
「政治家失格だよ」
大泉はこうも言った。
「非武装中立とか平和憲法出してゲームで何もしないなら」
「攻められますね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「終わってしまうよ」
「そうですね」
「だからね」
大泉はさらに話した。
「それはね」
「問題外で」
「兵器は必要なんだよ」
「抑止力にもなりますし」
「だからね」
それ故にというのだ。
「戦闘機を百機購入して結局一度も戦争に使わなかった」
「そのことをですね」
「無駄というのはね」
「そうしたことを言う学者さんもいますね」
「女の人でね」
大泉はどうかという顔で述べた。
「いるね」
「そうですね」
「けれどこの意見はね」
「間違っていますね」
「兵器はあるだけで抑止力になって」
それでというのだ。
「役に立っているから」
「いいですね」
「それがわからないで言うと」
「それは、ですね」
「間違いだよ」
その学者の言うことはというのだ。
「というかもうもそこまで言ったら」
「抑止力を考えないで戦争に使わなかったから無駄だったと言うのは」
「もう学者としての見識を疑うよ」
「そこまでのものですね」
「僕はあの人を観ていつも思うよ」
その女性学者をというのだ。
「この人は本当に学者なのか」
「言っていることがあまりにも酷いので」
「論理性を全く感じないからね」
それ故にというのだ。
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