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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十六話
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「うん。…ニアタにあってみたいの。今足りない材料の事ならきっとニアタなら分かるだろうし…それに、きっとニアタなら…私の絵の事を…私の事を知ってそうな気がするから」



「成る程…だがニアタはラザリスに破壊されて…それにニアタの場所に向かうにしても…ニアタの場所に向かう道は既に外されて通れないんじゃ…」


「いえ…不可能でもないわ。…取り敢えずヴェラトローパに向かう準備ね。…一旦メリア達も戻してこれを伝える必要があるから。…準備が終わるまで皆、一旦解散よ。ゆっくり体を休めて…特にカノンノ、アナタはね」


「…うん。ありがとう…アンジュ」

アンジュとカノンノの言葉を最後に、皆はホールから解散した。


「(…さて、問題は残っていた血痕。…確認出来たのは『衛司だけ』とは…まさかとは思いますが、ね)」


皆がホールを出て行くなか、ジェイドは一人、眼鏡を指で上げてそう考えていた。




――――――――――――




「――っ……此処…は……?」


――長い長い眠りから覚めるような感覚で、僕はゆっくりと目を覚ました。

ぼやける視界に映ったのは…ひび割れた壁と、鉄格子と…牢屋のような部屋であった。



「…あれ…どうして僕は…こんな…とこに……?」



起きたばかりのせいか上手く働かない頭をなんとか起動させて思いだそうとする。
えっと……確か……


「……確かアルヴィンと依頼をしてて…その時にサレが来て…それから……そうだ…っ!!」


ようやく意識を失う前の事を思い出したと同時に、痛みが『足』と『頭』を襲った。


「…そうだ…僕…アルヴィンに『足』を撃たれて…その後に強く殴られて気絶したんだっけ…」


意識を失う前の事を思い出しながら、痛みが走る足を見ると、一応治療はされたのか痛みを感じる位置には包帯が巻かれていた。


「…でも…アルヴィン…どうして……」


「――ぉ、目が覚めたみたいだね」





アルヴィンに撃たれた位置を見ていると、不意に背後から声がかかり慌ててそちらに振り返った。
先程はこのうす暗い牢屋の影で見えなかったのか…そこには研究員のような服装で…眼鏡をかけたどこかジェイドに似たような顔つきながらも、優しそうな雰囲気を出す人が立って居た。



「いやー、心配したよ…。いきなりおんなじ牢屋に人が来たと思ったら、怪我の跡があったしずっと死んだように眠ってるんだもん。うんうん、良かった良かった」


「は、はぁ…ありがとう…ございます。えっと…アナタは…?」


「んー…僕かい?僕の名前はね…――」






「――…バラン。ただのしがない研究
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