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仮想空間の歌う少年
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に集中しても5割くらいしか本気を出せないのさ♪…どんな奴でもね。」
「それがどうした!」

キリトは叫ぶが僕は何も喋らず笑って返す。そして直ぐに真顔になる。

「みんな勘違いしすぎだよ。
僕の強さが魔法?剣技?スキル?そんなの飾り。そんな飾りを使うよりも強い…純粋な力…。見せてあげるよ。」

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「みんな勘違いしすぎだよ。
…魔法?剣技?スキル?そんなの飾り。そんな飾りを使うよりも強い…純粋な力…。見せてあげるよ。」

そうスノーが言うとスノーの目のハイライトがふっと…。

消えた。

「…無考。」

スノーがそう言い放つと…。さっきの3倍の速さで突っ込んでくるスノーがいた。

「な??」
「...。」

俺は慌てて二本の剣で対応しようとするが…。それ以上の速さで大鎌が俺の身体を捉える。

「くっ??」

俺はカウンターを入れる為に二本の剣でキリトを切り飛ばす為にソードスキルのモーションに入ろうとするが…。

「無駄。」

スノーの大鎌が目に見えない速度で俺のエクスキャリバーをもつ腕を切り飛ばす。さらにあっと言う間にもう一本の腕も切り飛ばされ。
大鎌の刃が俺の首元に突き付けられた。
俺はググッと奥歯を噛み締めながらも一言。負けを認める言葉を言い放つ。

「…リザイン。」
「…そう。」

スノーにwinerの文字が出る。
するとスノーはまるで糸の切れた人形のように倒れ込んだ。

「スノー??」
「大丈夫だよ。」

倒れ込んだスノーが直ぐに目を開いた。しかし力が入らないらしく倒れ込んだ姿勢のままだ。

「やっぱりキツイな…。『無考』は。」
「『無考』?」

おそらくさっきの速度などが大幅に上がった技だろう。しかしそんなスキルあったか?

「スキルじゃないよ?」

するとスノーが説明し始めた。

「よく火事場の馬鹿力ってことわざがあるでしょ?人間ピンチのときに自分の力以上の事ができる…。その火事場の馬鹿力…人間の100%の力を出す技だよ。
…まあ、ピンチになったら人間誰でも出来るからね。僕はその100%の力を出すドリガーを緩くしたんだ。…まあいつでも出来るわけでじゃないし。使った後の反動で身体全体が疲れるし、脳もキツイ。」

するとスノーはようやく起き上がると。俺を見て。

「コンコンと僕の関係教えてあげるよ。」
「え…。」
「ただ。お願いがあるんだ。…それが終わったら教えてあげるよ…。」

そう言ってスノーはふらふらとして…『お願い』を話し始めた。
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