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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第47話:隠れ家突入
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本部を1人で出て暫く、颯人は目的のアパートを見つけた。三階建ての、如何にもな感じの木造建築アパート。エレベーターは無く、階段で上の階に上っていく。二階はまだ周囲の景色の高さが足りていないので、最上階である三階まで上がる。
「さ〜てと、窓から覗き込んだ感じだと…………確か……」
颯人は部屋を一つ一つ、指差しながら廊下を進んでいく。元より古めかしいアパートだからか、入居者もあまり多くはなく空き部屋が多い。
あと少しで一番端の部屋に辿り着きそうになり────
「ととっ!? 危ねぇ、スルーするところだった」
徐に立ち止まると、通り過ぎそうになった部屋の前に立った。表札が無い所を見ると入居者は居ない事になっているそうだが、ここがウィズの隠れ家らしい。
「にひひひひっ! 不自然にならない程度に強さを押さえた認識阻害の結界を張ったようだが、場所をある程度特定された状態で捜されちゃあ効果なかったみたいだな」
ウィズを出し抜けたと見て、愉快そうに笑う颯人。
とりあえずインターホンを何度か押してみるが、当然の様に反応が無かったのでドアノブに手を掛ける。
が、鍵が掛かっているのかノブを捻ってドアを引いても開かない。
どうやら結界を超えて来た者が出た場合に備えてカギを掛けていたようだ。
「でもこの程度なら、と」
〈コネクト、プリーズ〉
颯人は慌てず魔法陣に手を突っ込んだ。すると数秒とせず、ドアから鍵を開ける音が聞こえてきた。どうやら魔法でドアの向こう側に手を出し、内側から鍵を開けたらしい。
改めてドアを開け、颯人は部屋に入った。
部屋の中は静まり返っていた。一見すると空き部屋のようにも思えるが、よく見ると先に見える部屋には先程まで人が居た事を感じさせる痕跡が見て取れた。明らかにここには誰か、勝手に住み着いている者が居る。
失礼を承知で土足で上がり、慎重に歩く颯人。
颯人はゆっくり歩き、リビングに足を踏み入れようとした。
瞬間、出し抜けに死角から刃が飛び出し首筋に突き付けられる。
「動くな……ん? お前は……」
一方刃を突き付けている人物──ウィズの方も相手が颯人である事に気付き、ハーメルケインを下ろした。
「どうやってこの場所を見つけた?」
「こっちには頼りになる味方が居てね」
「お前と言う奴は、全く……」
「へへっ……おっと、そうだった」
苛立ち混じりに溜め息を吐くウィズを余所に、颯人は通信機を取り出し弦十郎に繋いだ。
『もしもし、颯人君か?』
「は〜い、こちらエージェント颯人。ターゲットに接触完了だ」
通信は直ぐにつながり、弦十郎が応答したのをみて通信をこの場の全員に聞こえる様にスピーカーモードにした。
一方ウィ
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