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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第47話:隠れ家突入
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ウィズの隠れ家捜索の方針が決定してから、颯人は奏が見た事も無いほど使い魔と共有した視界に集中していた。
彼曰く、今回の認識阻害魔法は使い魔の視線は誤魔化せなくても、それを通して見る颯人自身の目には多少なりとも影響する可能性があるのだとか。なので例え使い魔越しであっても見逃す可能性があるので、かなり集中して見る必要があるのだそうだ。
視界共有のカードを視線だけで射貫くのではと言う程集中している颯人に、声を掛けられるものは誰も居ない。奏ですら、全神経を集中させた様子の颯人にやや心配そうな顔をしている。
と、その時────
「ッ!! 見つけたぁッ!!」
突然カッと目を見開いてそう叫ぶと、近くに置いてあった地図を引っ張りマジックペンで目的の場所に目印を書く。
当然彼の叫びはその場にいた全員の耳に届き、自由に動ける者は全員颯人の周りに殺到した。その中には弦十郎も居る。
「本当か!? 何処だ!?」
「ここだよ、ここ! 間違いない!」
颯人が指差した場所は、リディアンから──即ち二課本部からそれほど離れていない所にあった。それを見て弦十郎は即座に行動に移った。
「よし、すぐに行くぞ!」
「おっしゃぁっ!!…………と、言いたいところだけど」
「ん?」
気合十分にウィズの隠れ家に向かおうとした弦十郎だったが、ここで突然颯人が彼の行く手を阻んだ。
一体どうしたのかと弦十郎が首を傾げると、颯人はビシッと指を立てて告げた。
「俺1人で行く」
「な、何故だ!?」
「理由は簡単。何が起こるか分かんねぇから」
これから向かう場所は、魔法使いであるウィズの颯人も知らない隠れ家である。過激な罠は仕掛けられていないだろうが、用心するに越したことはない。
「それに、ジェネシスの連中もあの2人の事は探してる筈だ。おっちゃんが強いとは言え、バッタリ遭遇して戦闘に巻き込まれたらどうなるか分かったもんじゃない」
「むぅ……」
弦十郎としては、途中で諦めざるを得なかった仕事に片を付け、クリスを迎えに行くと言う意味で同行したかった。しかし颯人の言う事にも一理ある。
一度それを認めてしまうと、司令官としての立場が自ら現場に向かわせることに異を唱え始めた。司令官とは現場に出向く者ではなく、後方でどっしり構える者の事を言うのだ。
「……分かった。ここは颯人君に任せよう。ただ、ウィズに会えたら通信機を繋いでくれないか? 直接会う事は出来なくても、話だけはしたい」
「了解。精々良い報告を期待しててくれ」
「1人で大丈夫か? なんならアタシも一緒に……」
「いいっていいって、ここ空っぽにする訳にもいかないし。皆は此処で待っててくんなって」
***
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