第一幕その六
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「これが」
「よく言われるわね」
「実際にね」
ドロシーの言う通りだというのです。
「どういう訳か」
「ずっと冒険をしていて」
それでとです、トトが言ってきました。
「その中で色々な経験をしてね」
「それでっていうのね」
「うん、事前に何が起こるかね」
「勘が働く様になったの」
「そうじゃないかな」
こうドロシーに言うのでした。
「僕が思うにね」
「そうなのね」
「うん、それでね」
「今もなのね」
「勘が働いてね」
それでというのです。
「言ったんだよ」
「そうなのね」
「その誰かがわからなくてもね」
「流石にそこまではね」
ドロシーはトトに答えました。
「わからないわ」
「そうだよね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「今回も楽しい旅になることはね」
このことはというのです。
「感じるわ」
「勘でだね」
「ええ、色々なことが起こるね」
「そのことはだね」
「感じるから」
「そうだね、その勘が当たることはね」
トトはドロシーに笑顔でお話しました。
「僕も願ってるよ」
「そうしてくれるのね」
「是非ね、じゃあね」
レモンティーを飲む手を少し止めてでした、ドロシーは携帯を出して。
そうしてオズマに旅に出たいと言うとでした。
「いいわよ」
「そう言ってくれるのね」
「貴女が機会があれば冒険に出ないと」
オズマはドロシーに携帯の向こうから笑顔でお話しました。
「貴女じゃないから」
「私がいつも冒険の旅に出てるから」
「そう、オズの国一の冒険家だから」
それでというのです。
「その貴女が冒険の旅に出ないとね」
「今みたいな状況で」
「貴女じゃないから」
それでというのです。
「是非ね」
「出ていいのね」
「行ってらっしゃい」
こうドロシーに言うのでした。
「楽しんできてね、ただね」
「ただ?」
「ゴールはわかっているわね」
「エメラルドの都ね」
「いつも通りね」
ドロシーの冒険の旅の常の様にというのです。
「そうしてね」
「わかったわ、それじゃあね」
「お土産の冒険譚を待ってるわ」
最後にこう言ってでした、オズマは携帯を切りました。ドロシーは彼女とのやりとりが終わってから皆に言いました。
「オズマはいいって言ってくれたわ」
「それじゃあね」
「明日にね」
その時にというのです。
「出発しましょう」
「わかったわ」
つぎはぎ娘はドロシーに明るい声で応えました。
「明日の朝にね」
「皆で出発しましょう」
「そういうことでね」
「さて、今日はね」
木挽きの馬が言ってきました。
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