第一幕その三
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「どうしてもね、けれどね」
「けれど?」
「あんた達が美味しいものを飲んで食べてお腹一杯になってね」
そうしてというのです。
「笑顔になるのを見ることはね」
「好きなんだ」
「ええ、あたし達は栄養は笑顔から摂るでしょ」
オズの国の飲んで食べる必要のない人達はです。
「だからね」
「飲んで食べる僕達の笑顔を見て」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「笑顔になるのよ」
「そうなんだね」
「だからね」
それでというのです。
「あたし今も楽しみにしてるわ」
「それじゃあ」
「今から楽しむわ」
つぎはぎ娘もというのです。
「そうさせてもらうわね」
「それじゃあね」
「僕達もだよ」
樵も言ってきました、かかしとジャックも一緒です。
「同席させてもらうよ」
「それで僕達の笑顔を見て」
「栄耀にさせてもらうよ」
「それじゃあね」
こうしてでした、皆で。
ティ―タイムを楽しみます、ここでドロシーはドーナツを一口食べて満面の笑顔で皆に言いました。
「ドーナツを食べてね」
「そしてだよね」
「こうしてレモンティーを飲むとね」
トトに今度は飲みつつ応えます。
「もうね」
「それでだよね」
「凄く幸せな気持ちになれるわ」
「そうだよね」
「本当に自然にね」
「素敵な組み合わせだよね」
「私紅茶はね」
この飲みものはといいますと。
「ミルクティーやストレートティーもいいけれど」
「一番はレモンティーだね」
「そうなの」
「それでだね」
「今もね」
レモンティーを飲んでいるからだというのです。
「素敵な気持ちよ」
「そうなってるね」
「ええ、特にアメリカのお菓子を食べていると」
「余計にだね」
「レモンティーが合うわ」
「ドーナツもだね」
「よく食べるわ、ただね」
ここで、でした。ドロシーは。
チョコレートケーキを見ます、それはチョコレートですが。
ウィンキーで出したせいか見事な黄色です、ドーナツも黄色ですがその黄色いケーキを見て言うのです。
「こうした色のケーキってオズの国では普通で」
「アメリカでも普通ですけれど」
ジョージが応えます。
「それでもですね」
「他の国では違うみたいね」
「カラフルなケーキは」
アメリカで売っている様なそれはというのです。
「どうかって思われます」
「そうなのね」
「特に日本では」
ジョージ達が今いる恵梨香のお国はというのです。
「日本人は絶対にそうしたケーキ食べないんですよ」
「そうなの」
「アメリカに来ても」
「そうなのね」
「ですが美味しいですよね」
「ええ、少なくとも私はね」
どうかとです、ドロシーはジョージに答えます。
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