第一幕その二
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「本当に色々な人と出会えるね」
「そのことも素晴らしいことですよね」
ジョージは樵のその言葉に頷きます。
「オズの国の」
「そうだよね」
「それで、ですね」
「そのことも記念してね」
「こうしてですね」
「皆も一緒なんだ、ただね」
ここで樵はこんなことも言いました。
「もう三時だね」
「だからですか」
「そう、おやつの時間だけれど」
「樵さん達は何も召し上がられないので」
「だからね」
それでというのです。
「ティータイムもね」
「これからの」
「それもどうしようか」
「ううん、そのことだけれど」
どうかとです、ここで言ったのはかかしでした。
「今から人を呼ぼうか」
「人をですか」
「うん、食事を出せる人をね」
その人達をというのです。
「ここに呼ぼうか」
「そうしてくれますか」
「じゃあ早速ね」
ジョージに応えてです、そのうえで。
かかしはすぐに携帯を取り出して連絡をしました、するとでした。
木挽きの馬に乗ってです、トトを抱いたドロシーとつぎはぎ娘が来ました。ドロシーはお城に着くと樵達に笑顔でお話しました。
「お話は聞いたわ」
「うん、これからね」
「ジョージ達がまた来てくれたし」
それでというのです。
「私も嬉しいから」
「それで、ですか」
「今からお茶を楽しみましょう」
「ティ―タイムをですね」
「そうしましょう」
こうジョージにもお話します。
「これから」
「それでは」
ジョージは笑顔で応えました、それから。
ドロシーが出したテーブル掛けのところに集まります、するとドロシーはそこにアメリカ風のティ―セットを出しました。
レモンティーにドーナツ、チョコレートケーキにキャラメルを出しました。そのお茶にお菓子達を見てです。
ジョージ達は笑顔でお話しました。
「美味しそうだね」
「本当にね」
「今から食べましょう」
「この甘いお菓子達を」
「皆でね」
「何かね」
つぎはぎ娘は笑顔の五人を見つつお話します。
「食べる時の皆の顔違うわね」
「だって美味しいものを食べて飲んでお腹一杯になれるのよ」
恵梨香がつぎはぎ娘にお話します。
「こんないいことないわ」
「だからね」
それでとです、ナターシャもつぎはぎ娘にお話します。
「私達も笑顔になるのよ」
「美味しいものを飲んで食べられるってなると」
神宝は実際に笑顔になっています。
「自然とそうなるんだ」
「今もそうだし」
カルロスも言います。
「お腹が空いて食べる時は何時でもだよ」
「そうなのね、あたしにはわからないけれどね」
つぎはぎ娘は踊りつつ言います。
「食べることも飲むこともないから」
「それでだね」
「その楽しさはわからないわ」
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