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ミュスフィアを被り。そのままベッドの上で魔法の呪文を唱える。
「リンク…スタート。」
不安そうに言っても仮想空間に連れていく。
…嫌な魔法だ。
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僕は1時間前に待ち合わせ場所に行き、コンコンの様に木の枝に座る。…今日は紅い月が見えていた。
ーーーねえ?君の名前は?ーーー
ーーー雪宮君ね!ならユキって呼ぼうかな?ーーー
ーーー今まで病院って今まで嫌だったんだけどユキと話せるから…苦しくないよ!ーーー
ーーーまた、会えるよね?ユキ。ーーー
ーーー僕は嬉しいよ…。またユキに会えて。病気の姿じゃなくて、元気な姿で会えてーーー
そしていつもの…雷鎚ミョルニルを大鎌モードにして背中にかける。そして歌を歌う。今の気持ちがこもった曲を。
「自分の不器用さが嫌い…。君の見るすべてのミライにも…。何度でも君に会いたいのに…♪」
「…相変わらずだな?」
はっとして下を見るといつの間にかにキリトが木の下から見上げていた。
「さて?なんだろうね?」
「絶剣の事だろ?」
キリトは真面目な顔で僕を睨んでくる。僕はそれを茶化す様に笑いの仮面を被る。
「絶剣?ああ、コンコンの事?僕の好きなのはシノンだよ?」
「そうだな。お前の好きな…大切な人はシノンだ。だが今、守りたい者は絶剣…ユウキだろ?」
「??」
キリトは僕が驚くのを見て。確信に変わったらしい。それを見て。
「やっぱりな。お前の父さんが言っていた。…ただ核心はお前に聞けと言っていた。」
「ふーん。父さんが。
…だから最近僕を避けて…いや、調べていたんだね?」
そう、最近。やけにキリトが話して来なかった理由。それが僕とコンコンの事を調べていた…という事か。するとキリトは睨んだまま。
「なあ、教えてくれ!スノー!
…ユウキは一体何者なんだ!」
僕はそれを見てはあ、とため息をつき。空に浮かぶ紅い月を見上げる。そしてそのままキリトに語りかける。
「それは聞くまでもなく…君は知ってるんでしょ?」
「ああ。ユウキはメディキュボイドの被験者だろ?」
メディキュッボイド…それは医療などの苦痛などから取り除くためにつくられたVR技術を応用した医療。
…そう。ユウキはその被験者として2年以上仮想空間の住人として生きている。
僕はそれを聞き。木の枝の上に座っているのだが足をバタつかせニヤッとする。
「正解。
だからコンコンは強いんだよ?…この世界で君に勝つくらいね。」
僕は内心、気付いていた。キリトが知りたい事はそれじゃないと。
本当に知りたいのは
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