暁 〜小説投稿サイト〜
おっちょこちょいのかよちゃん
69 空回りは続く
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 三河口のクラスが営業する唐揚げと焼き鳥の模擬店にもようやく客が増えるようになった。
「よし、そろそろ仕事再開しなきゃな」
 三河口は料理を再び始めた。少しして・・・。
「こんにちは・・・」
「あ、すみ子じゃねえか」
 濃藤は妹が来た事に喜んだ。友達の山口、川村、ヤス太郎も来ていた。
「うん、来たよ・・・」
「お、この焼き鳥と唐揚げ美味しそうでやんす!」
「そうだな、貰ってみるか」
「よし、俺が出すよ」
 濃藤は四人分払った。すみ子と川村は唐揚げを、山口とヤス太郎は焼き鳥を食べた。
「おお、うめえ唐揚げだな」
「この焼き鳥もうめえぜ!」
「美味いでやんす」
「ミカワ、よかったな、お前が揚げた唐揚げ好評だな」
「ああ、ありがとう」
「三河口君って料理上手だよね。以外!」
 三河口は褒められてなんて反応すればいいか解らなかった。
(濃藤の妹達が来ているならば、この感触は起きない・・・。でも、なんだろ・・・)
 三河口は謎の感触が続いた。そして・・・。
「あら、健ちゃん、頑張ってるね」
 叔母とその夫が来ていた。
「ああ、おばさん、おじさん、来ていただいてありがとうございます」
「売上どうなの?」
「ああ、順調です」
「そんじゃ、私達周り見てくるね。頑張るんよ」
「はい」
 三河口は奈美子と利治を見送った。
「それにしても、健ちゃん、驚かないかな?」
「ああ、あまり仲良くないしな・・・」
 二人はある事を懸念していた。

 かよ子達はゲームができる所を回っていた。そこで野球部主催のボールでダーツをやるコーナーがあった。
「お。これやろうぜ!長山と藤木、ブー太郎もどうだ?」
 大野が提案する。
「うん、いいね」
「オイラもやるブー!」
「う、うん・・・」
「どうしたんだよ、藤木、元気ねえな」
「あ、その・・・。そんな事ないさ!」
 杉山が耳元で藤木に呟く。
「笹山にいいとこ見せるチャンスだぜ」
「あ、う、うん」
 四人はダーツに挑戦した。手作りの的は外から1点、2点、3点、4点と続き、中心部が5点となっていた。ルールはボールは2回投げる事ができ、6点以上取ると、飲み物が貰える。8点で、スナック菓子、さらに10点満点の景品はぬいぐるみや人形、さらにはサッカーのボールや野球セットなどがあった。
「うわあ、いろいろあるねえ〜」
「私、あれ欲しいな」
「あれって?」
 かよ子は聞く。
「あのウサギさんのぬいぐるみ。あれ、可愛いなって思って・・・」
 薄い桃色のウサギのぬいぐるみが置いてあった。
「ふ、藤木君がきっと獲ってきてくれるよ!」
「藤木君が!?」
「お、おう、やれるよな、藤木!」
 杉山も藤木を刺激しようとした。
「あ、う、うん・・・!!」
「よし、俺からや
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ