第100話
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2月9日、同日AM9:30――――――
本陣から出された新たなる重要な要請を承諾したリィンはレンと部隊長クラスの面々を招集した。
〜レヴォリューション・ブリーフィングルーム〜
「――――――それじゃあブリーフィングを始める。もう察しているとは思うが、今回集まってもらった目的は連合”本陣”から発注された次なる重要な要請の事についてのブリーフィングだ。」
「うふふ、しかも前の時みたいに”裏”の勢力を潰すといった”地道な内容”じゃなくて、”戦場の戦況に直接影響を与える内容よ”♪」
「遥か昔から暗躍していた”裏の組織”の施設を潰す事が”地道な作業”かどうかの是非はともかく……その口ぶりだと、今回の要請の内容は”エレボニア征伐”を再開した本陣によるエレボニア帝国の領土への侵略に関する協力かしら?」
リィンの後に小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えにその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中我に返ったプリネは静かな表情で訊ねた。
「ええ。要請によって灰獅子隊(レン達)が協力する”戦場”はここよ。」
プリネの疑問に頷いたレンが端末を操作すると部屋に備え付けているモニターに地図が映った後ある一点が光を放っていた。
「あの光が私達が協力する”戦場”ですか………あれ?帝都に随分と近くありませんか?」
「そうね。それもエレボニア東部―――クロイツェン州側という事は今回の侵略による連合本陣の目標は………」
「ああ。――――――帝都近郊の町にしてトールズ士官学院がある都市――――――”トリスタ占領作戦”だ。」
モニターを見つめて何かに気づいたリシテアの疑問に頷いたエーデルガルトに視線を向けられたリィンは静かな表情で答えた。
「な…………」
「”トールズ士官学院”。確かその士官学院は”Z組”の”母校”でもあるな。」
「ええ……そしてエレボニアに留学していたリィンにとっての”母校”でもありますね。」
「ったく、決別したとはいえかつては世話になった母校を落とす作戦に手を貸させるとか、セシリア教官のそういう厳しい所も相変わらずだよな……」
「……もしかしたらセシリア教官は”リィンさん達が本当にエレボニアと決別できているかどうかを試す為かつ、リィンさんがこの戦争で更なる上の地位に着くことで戦後のエレボニアについて口出しできる立場になった時、トールズ士官学院に通っていた経験でエレボニアの人々と親しいリィンさんの二心を疑うかもしれない方々を納得させる理由を作る為”にも、灰獅子隊にトールズ士官学院の占領に関する要請を出したのではないでしょうか?」
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