第100話
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「トリスタを――――――トールズ士官学院を占領する為の作戦に協力する事が今回の要請ですか………」
「いつかは訪れる機会だとは思っていましたが、まさかこんなにも早く訪れる事になるなんて……」
「セレーネ……兄様………」
リィンから聞かされた要請の内容を聞いたエリゼは重々しい様子を纏って呟き、セレーネは辛そうな表情を浮かべて呟き、エリスは心配そうな表情を浮かべてセレーネとリィンを見つめた。
(?セレーネの様子が少しおかしいようですが……その”トリスタ”や”トールズ士官学院”とやらはセレーネと何か関係がある場所なのですか?)
一方セレーネの様子を不思議に思ったルシエルは自分の両隣にいるアルティナとミュゼに小声で訊ねた。
(……”トールズ士官学院”はセレーネ様もそうですがリィン少将が今回の戦争の件でメンフィル帝国軍に入隊する直前まで”留学”という形で通っていた”母校”なんです。)
(しかもトールズ士官学院の学生達もそうですが教官の方々も基本”寮生活”の為、トールズの関係者達は士官学院がある町である”トリスタ”に住む市民の方々とも自然と親しい関係を築く事になるのですわ。――――――ここまで言えば聡明なルシエルさんでしたら、”察する”事はできるかと。)
(ええ………今回の作戦、セレーネもそうですがリィン少将の事を気遣う必要がある事は今の貴女方の話を聞いて十分に理解しました。)
複雑そうな表情を浮かべたアルティナと苦笑しているミュゼの説明を聞いたルシエルは静かな表情で頷いてセレーネとリィン、それぞれ順番に視線を向けた。
「……リィン少将。メンフィル帝国軍”本陣”が帝都近郊の都市であるトリスタを落とすという事は、まさか連合本陣は今回の戦争、短期決戦で決着させるつもりなのでしょうか?」
その時ある事が気になっていたクルトは真剣な表情を浮かべてリィンに訊ねた。
「いや、トリスタを落とす事でエレボニア東部との連携を完全に断つ為に先にトリスタを抑える必要があると判断し、決行を決めたとの事だ。」
「エレボニア東部というと……クロイツェン州はレグラムを除いた全土は既に事実上メンフィル帝国領と化しているようなものですから”クロイツェン以外のもう一つのエレボニア東部の州”――――――”ノルティア州”との連携を断つ為ですか。」
「はい。クルトさんもご存じかと思いますがノルティア州はRF(ラインフォルトグループ)もそうですが、エレボニア最大の鉱山である”ザクセン鉄鉱山”がある関係でノルティアの主要な領土は全て大規模な工場が存在している事から、エレボニアにとっては”エレボニア最大の工業地帯”と言っても過言ではありません。」
「そん
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