第100話
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の要請、例の”Z組”の母校を制圧する事になっているが、今回の件に”Z組”の連中が介入してくる可能性は考えなくていいのか?」
「確かに普通に考えれば母校が襲撃されると知れば、何らかの行動を移すだろうな。」
レンとリィンの説明に納得したクロードは新たな質問をリィンに訊ね、クロードの質問を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中ディミトリは静かな表情で呟いた。
「…………………いや、恐らくだが今回の件には介入してこないだろう。」
「リィンは何故そう思うんだ?内戦の時はお前達の手で貴族連合軍の手によって占領されていた士官学院を奪還したと聞いているが………」
目を伏せて少しの間考え込んだ後に答えを出したリィンの答えを聞いたドゥドゥーは眉を顰めて訊ねた。
「あの時はZ組――――――いや、”紅き翼”にとっての大目標がトールズ士官学院の奪還”だったからだ。内戦の時と今は状況があまりにも違う。”紅き翼の今の大目標”はわからないが……少なくても今回の要請に介入してトリスタを守った所で”意味がない”上、それ以前に戦力面で灰獅子隊もそうだがメンフィル軍本陣に対抗できない事は彼らも理解しているはずだ。――――――例え蒼の騎神や紅の騎神(テスタ=ロッサ)を戦力として利用してもだ。」
「シュバルツァー…………」
「………………………」
かつては大切な仲間であった紅き翼の事を冷静に分析している様子のリィンをデュバリィは真剣な表情で、プリネは複雑そうな表情で見守っていた。
「それに何よりも”紅き翼”の”艦長”も務めていたトワ会長がそんなあまりにも無謀な事は許さないだろう。」
「そうね。”脳筋”の”紫電”のお姉さんはともかくトワお姉さんの”上に立つ者としての判断、才能、指揮能力”は”本物”だから、リィン少将の言う通り、紅き翼がレン達の今回の要請に介入しても”無意味かつ無謀”なのは理解しているでしょうから、紅き翼の人達には今回の件には関わらない事を厳守させるでしょうね。」
リィンの推測に対してレンは納得した様子で頷いてリィンの推測を補足した。
「フム……その”トワ”という生徒の事をよく知るリィンと短い間ながらも”Z組”と行動を共にしたレン皇女殿下がそこまで断言するのでしたら、今回の件に関して紅き翼の介入は考える必要はなさそうですね。」
「そうだね。それじゃあ後はそれぞれの部隊の配置についてだね――――――」
二人の説明を聞いたフェルディナントは納得した様子で呟き、ローレンツは話の続きを促した。
その後、ブリーフィングを終えたリィンはリィン隊のメンバーを招集して要請の事について説明をした
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