第100話
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「シュバルツァー………貴方、本当にそれでよろしいんですの?」
リィンの説明を聞いたプリネは驚きのあまり絶句し、ドゥドゥーは静かな表情で呟き、イングリットは複雑そうな表情でリィンを見つめ、疲れた表情で呟いたフォルデの指摘に対してステラは自身が考えた推測を答え、デュバリィは複雑そうな表情を浮かべてリィンに訊ねた。
「ああ。かつてクロスベル迎撃戦の出撃前にも言ったように俺は”全てを承知の上でメンフィル帝国軍に戻る事にした。”それは今も変わらない。それにエレボニアとの戦争でいずれ連合が帝都近郊に位置するトリスタに侵略する事もわかっていた。それが少し早くなっただけの話だ。」
「…………………そうですか。ならば、私もこれ以上貴方のその決意を惑わすような事は言いません。私も私についている二つ名のように”神速”のような速さで今回の作戦が終えられるように全力で剣を振るわせてもらいますわ。」
「……………………」
決意の表情を浮かべて答えたリィンの様子を見て黙り込んでいたデュバリィは決意の表情を浮かべて答え、プリネは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「それで話を戻すけど今回の作戦、私達にはどういう動きが求められているのかしら?」
「”戦意喪失”と”奇襲”よ。」
「”戦意喪失”と”奇襲”、ですか?”奇襲”はわかりますが”戦意喪失”とは一体…………」
「フム…………ヴァイスハイト陛下達の発表により例の『国家総動員法』が上手くいっていない事は聞いていますが……それでも、祖国を侵略から守ろうとするエレボニア軍の士気は高いと思われますが……」
ドロテアの質問に答えたレンの答えを聞いたディミトリは不思議そうな表情を浮かべ、ローレンツは真剣な表情で考え込んでいた。
「うふふ、みんな忘れたのかしら?灰獅子隊には”エレボニア軍の士気に関わるエレボニアにとっての重要人物”がリィン少将の指揮下にいる事に。」
「リィンの下にいる”エレボニア軍の士気に関わるエレボニアにとっての重要人物”…………―――!なるほど、アルフィン皇女殿下ですか。」
「確かにアルフィン皇女殿下があたし達の侵略を防ぐ為に戦意を高めて戦っているエレボニア軍に対して投降や今のエレボニアは間違っているような事を呼びかければ、戦意が下がる事は確実でしょうね。」
「ええ………アルフィン皇女殿下がヴァイスラント新生軍の”総大将”を務めている事は世間一般にも伝わっているけど、今回の戦争に深く関わっている例の要求内容の一つをアルフィン皇女殿下が承諾して皇族としての身分を捨てた事までは公表していないから、”エレボニアにとってアルフィン皇女殿下は未だにエレボニア帝国皇女”として扱われているものね。」
「やれやれ、今回の要請(オーダー
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