随筆四:不倫は文化だなんて認めん!
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里河さん!」
衣夜「い、いえ、少し驚いただけですので・・・」
笹夜「そもそも、不倫が良くないという問題になるのは、当事者で納得できない人がいるからです。全員が納得していたら、問題にはなりません」
心桜「全員が不倫を認めていたらって事?」
笹夜「ええ」
心桜「なんか、ヤだなぁ」
笹夜「私達の居る国では、法律で婚約できるお相手は、ひとりと定められています。その事が、好きになっていい人は、ひとりだけという固定観念に結びついているのではないかしら?」
美夜「確かに、好きな人が複数居ても、不思議ではない気はするよ」
衣夜「美夜ちゃん?」
笹夜「一夫多妻制という法律のお国もありますから、そういう世界では、不倫が不倫にならない事もありそうです」
心桜「笹夜先輩は、不倫は文化だと認めますか?」
笹夜「人が人を好きになる事は、文化のひとつです。不倫もそういう意味では文化になるのかも知れません」
心桜「な、なんですとぉー!!!」
笹夜「心桜さんは、不倫は文化という言葉が言い訳のように聞こえるから、認められないのではないかしら?」
心桜「! ・・・ってことは、あたしが認めんのは、言い訳という事!?」
笹夜「道徳的に良くない事だと分かっていて、悲しむ人が居るのに、言い訳の様に自分を正当化している態度が、認められないのではないかしら?」
心桜「・・・・・」
七夏「ど、どしたの? ここちゃー?」
美夜「ここ先輩! おーい!」
衣夜「だ、大丈夫ですか?」
心桜「・・・不倫は文化だったなんて・・・」
七夏「え!?」
心桜「誰が言い始めた事か知らんけど、あたしは認めん! 認めんぞ!」
美夜「あ、ふりだしに戻った」
心桜「そう言えば、すごろくで『ふりだしにもどる』を食らった時さ、なんであたしだけふりだしに戻るの? みんな全員、世界そのものがふりだしに戻ればいいのにって思わない?」
七夏「それも、すごろくの決まりごとかな? 私、ここちゃーと一緒なら、ふりだしに戻ってもいいです☆」
心桜「い、いや、そーゆー事じゃなくて」
笹夜「〜♪」
美夜「ここ先輩も、お姉ちゃんにはなかなか歯が立たない!?」
心桜「そりゃあ、先輩ですから!」
笹夜「私、心桜さんに適わない事、たくさんあります」
心桜「はは・・・コメントに困ります」
衣夜「あのー」
心桜「ん? 里河さん、どおしたの?」
衣夜「その・・・ドラマの結末は、どうなったの?」
心桜「それがさぁ・・・その不倫相手が異母兄弟だって事が発覚して、自然に解消してしまったって訳」
笹夜「どおして、異母兄弟だと自然解消になるのかしら?」
心桜「そりゃ、兄弟で結婚できない・・・って、まさかっ!」
笹夜「ええ♪ それは、この国の法律で決められた事です。もし、兄弟で婚約出来ないという縛りがなければ・
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