暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
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ません。」

僕はユウキのこれ以上ない正論に頭を下げているとスリーピング・ナイツのメンバーにアスナが自己紹介しているところだった。
という訳で僕とユウキも自己紹介する。

「とりあえずあっちは大丈夫そうだね…。
僕はこのギルド《スリーピング・ナイツ》のリーダーユウキだよ!」
「とりあえずとは一体…。
まあ、知ってると思うけどね。一応自己紹介。コンコン管理役のスノードロップだよ。」
「ちょっとまって。監理役ってどういうこと?え。ユキ?」

僕はワナワナするユウキを無視していつもの様に芝居の様なお辞儀をしてアスナを見ると。

「…なんでスノーがいるの?ギルド入るの嫌いなのに。」

不審そうに僕を見てきたので僕は芝居の様にやれやれとした格好をする。

「トップシークレット。
…とまあ、それはともかくアスナ。コンコン……ユウキにスカウトされた理由。分かるよね?」

僕は芝居じみた動作は崩さず。人差し指でビシッとアスナを指差す。するとアスナはポカーンと僕を見てきて。

「え?聞いてないよ。」
「…。」

僕はその言葉を聞きロボットのように機械的にユウキに体を向ける。その先には逃走しない様にみんなに押さえつけられていて「あ、やっちゃった。」という暗い笑顔で僕を見てくるユウキがいた。僕は口元だけ笑いながら。

「コンコン…?僕。ここまで来る間に説明しておいてねって言ったよね。」
「はい。」
「後でアインクラッドから翅なしスカイダイビング。」
「ごめんなさいー!」

ペターと転がりながら謝ってくるとアスナがクスッと笑う。僕は頭を掻いてアスナに向き直る。

「ごめんね。コンコンが説明してなかったから僕が簡単に説明するけど。
…アスナにはこのギルドのフロアボス攻略を手伝って欲しいんだ!」
「フロアボス?それなら大型ギルドと連合を組んで…。」
「それでは駄目なんです…。」

アスナが不思議そうに最適解を言うが。シウネーが即座に反応する。そしてそのまま説明に入る。

「実はこのギルド。この春に諸事情により解散するんです。それでこのメンバーの名前を刻みたい…。ですがこの6人。スノーさんはまだいなかったんですが…。とにかくその様な思い出を残したいんです!」

シウネーがそう言って頭を下げる。他のメンバーも同じ様に頭を下げる。

「僕からもお願い。…最初は僕がやろうと思ったんだ。でも忙しくてね。中々このギルドにも顔が出せないんだ。だから僕からも!」

そう言って僕からも頭を下げる。
するとアスナは少し考えた後。僕達を見て。

「いいですよ!成功するかどうかは別としてやりましょう!」

そうしてワイワイとフロアボス攻略会議が始まった。
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