第二章
[8]前話
ふと思いついて陶芸の時にチャマをモデルにした猫の形の徳利等を作ってみた、するとそれは陶芸の先生にも一緒にしている人達にも好評で。
模様にも猫を入れてみた、モデルはこの時もチャマだった。
するとそちらも好評でツイッターやインスタグラムで画像をあげるとそちらでも有名になり造ったものも結構な値段で売れて。
異色の陶芸家としても知られる様になった、OLは続けていてもそれでもだった。聖子は収入も増えて。
それで実家に戻った時にチャマを連れたうえで母にこう言った。
「いや、チャマをモデルにして陶芸したらね」
「評判になったみたいね」
「それで造ったのも高く売れる様になったわ」
「よかったわね」
「ええ、お母さんの言った通りにね」
母にこうも言った。
「生きものは幸せをくれるわね」
「そうでしょ」
「まさかこんなことになるなんてね」
にこりと笑って話した。
「思わなかったわ」
「というか生きものを大事にしない、特に自分以外の生きもの皆嫌いな人って幸せに見えないでしょ」
「そうした人が幸せになれるなんて」
それだけで心が寂しい人に思えてだ、聖子は母に返した。
「思えないし」
「そうでしょ、生きものを大事に出来る人に神様が生きものを授けてくれたらね」
その時はとだ、母も話した。
「その人は幸せになれるのよ」
「そういうことね」
「ええ、じゃあその子とこれからも幸せになりなさい」
「そうしていくわね、チャマこれからも宜しくね」
「ニャンニャン」
チャマは聖子が手を出すとすぐにお手をした、母がそうするとチャマの兄弟達、雄の白猫のシロも雌のトラ猫のキジとマナも母にお手をした。
「ニャン」
「ニャンニャン」
「ニャンニャンニャン」
その光景に母娘で笑顔になった、そして兄弟四匹でじゃれ合いはじめた彼等を見てさらに笑顔になり父にも話してそうしても楽しんだ。
陶芸と猫 完
2020・8・26
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