暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
伴装者ヒロピン&ナンパネタ
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次は……こっちです!」
「わかった」

その後も二人は露店を回り続けた。
二人を目撃した結果、食べ物が甘くなったとの噂もあるらしいが、それは些細なことに過ぎない。

暫くして、花火が始まる為に人が増え始める。
ところが、二人は人混みに巻き込まれてしまった。

「あっ……」
「調ちゃんッ!」

転んでしまった調に手を差し伸べようとする流星だったが、人の波に遮られ、そして二人は引き離されてしまった。

「はぐれちゃった……。探しに行かないと……」
「ねえ君、ひょっとして人探し?手伝おっか?」

声を掛けてきたのは、祭りを楽しみに来たとは思えない、チャラチャラした服装の男。
調は一目で警戒心を抱く。

「大丈夫です。それでは」
「まーまーそう言わないでよ。多分あそこに居るよ」

男は調の腕を引っ張り、人気のない場所へと連れ込もうとする。

「やめて……」
「い〜からさぁ!」
「離して!」
「何してるの?」

振り向くと、そこには男の方へ嫌悪感を顕にした目を向ける流星の姿があった。

「げっ……い、いやぁ、見つかってよかったよかった……」

そそくさとその場を後にしようとするチャラ男。

しかし、大事な恋人に手を出された流星が、男をタダで逃がすはずがなかった。

「行かせないよ。これで済むと思ってるの?」
「あん?」
「もし僕がここに来なかったら、調ちゃんに何をしようとしていたの?場合によっては警察沙汰だよね?お兄さん、お祭りをなんだと思ってるわけ?ここはあなたみたいな人が女の子を求める場じゃないと思うけど?」
「ッるせぇ!気取ってんじゃねぇ!」

チャラ男の拳が流星の顔を狙う。
しかしその拳は軽く払われ、流星の膝蹴りが男の股間に直撃した。

「*#@¥$?%÷ッ!!」
「調ちゃん、離れるよ」
「はっ、はい!」

股間を抑えて蹲るチャラ男。
流星は調の手を引き、足早にその場を立ち去った。

「ここまで来れば、大丈夫かな?」
「ありがとうございます、流星さん……。でも、わざわざあそこまで……。怪我でもしたら、どうするつもりだったんですか?」
「つい、カッとなっちゃって……。心配、かけちゃった?」
「ううん。流星さんが鍛えてるの、知ってるから……」

調は柔らかく微笑むと、流星の顔を見上げた。

「でもまだ不安……。流星さん……してもらっても、構いませんか?」
「……了解」

そう言って調はつま先立ちで背を伸ばす。

花火の音が響く中、二人は互いの唇に口付けする。

そして二人は、何食わぬ顔で親友達と合流するのであった。

ff

・赤く、そして熱く(かな紅)

「おっそいなぁ、紅介のやつ……。もう10分も遅刻だぞ。……でもま
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