第四部
Bブロック 7
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。
そして何かを口にした。
「【制御解除・第一解除】」
彼女の威圧感が増して重くなり、緊張感は空気で刺すような痛みを与える。
しかし春斗は怯まない。
【舞狂悪魔】で操る666本のナイフを【魔晄】で強化し、【神速斬光】で運動性能を高め、天騒翼の風と雷を付与して補助。
舞狂悪魔の能力単体よりも遥かに強力なそれは、能力本来の性能を10倍20倍にしたくらいで済むようなものではない。
「足だけとは言え、天譴のあれを腕一本で受け止めたのは見事ですが、これは腕一本だけで凌げるものでは有りませんよ会長?」
春斗が腕を振り下ろすと全てのナイフが摩擦と断熱圧縮で燃えながら光を放ち、向子を目掛けて流星のように墜ちていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「そう来たかー。でもそろそろだろう? 【超能力】や【異能】を『同時』に使えば[消耗]が大きくなる位で済むけど『合体』や『融合』させて使うと負荷が強いだろうからね」
向子は左腕に付着していた黒い欠片を全身に広げると、覆い尽くすように纏った。
「【黒死蝶の鎧】」
彼女は防御を固めると、そのうえで【制御解除・第一解除/リベライル・アインス】したことによって得られた力と恩恵を使って666本のナイフに対応していく。
【空間転送】
向子に近付いたナイフが次々と消えた。
次に現れたのは春斗の周囲。
しかも刃は全て彼に向いている。
ナイフは向子に対して突き進んでいた勢いそのままに春斗へ飛んでいく。
春斗はヒヤリとしながら回避。休むこと無く襲ってくる自分のナイフをやり過ごしながら注意は向子へ置いたまま、彼女のことを観察。
(能力の発動が早くなったか?)
春斗が見る限り、向子は接近する666本のナイフを一つずつワープさせているようにしか思えないが、もしそうなら驚異的だ。
【空間近奇】
春斗の近くに有ったナイフが向子の元へ。
それは他のナイフと衝突。
更に【空間接続】も併用。
ゲートからナイフが飛び出す。
あちらこちらでナイフが飛び交い、ところ構わず衝突し、見る影も無く砕けていく。
3つの空間能力から逃れたナイフも
【禁鞭】
【空間振動】
【空間歪曲】
によって数を減らす。
「そんな出鱈目な……」
春斗は舞狂悪魔を解除してナイフを消した。
(あのナイフは666本が全て壊れてしまったら次に使うまでインター
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