第十二幕その十一
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「あまり飲んでいないですね」
「そうなのね」
「ですが飲んでみて」
「それでなのね」
「凄く美味しいです」
コーヒーもというのです。
「こちらも」
「それは何よりね」
「はい、では今は」
「ウィンナーコーヒーをね」
「飲ませてもらいます」
笑顔で言ってコーヒーを飲みます、そうして皆と一緒にケーキを食べていきますがそのケーキが遂になくなった時には。
どの人もお腹一杯です、それで女王は満面の笑顔で言いました。
「もう最初から最後まで」
「楽しんでくれましたね」
「はい」
ケーキにその笑顔で答えます。
「本当に有り難うございます」
「こちらこそ」
「それでなのですが」
「それでとは」
「パーティーの最後に」
それにというのです。
「私達の歌とダンスを披露したいのですが」
「そういえば女王様は」
「はい、いつも七人で政治をして」
そうしてというのです。
「歌とダンスもです」
「七人で、ですね」
「しています、ですから」
それでというのです。
「これからです」
「歌とダンスをですか」
「披露させて欲しいのですが」
「そうしてくれますか」
ケーキは女王に晴れやかな笑顔で応えました。
「この度は」
「それでは」
「何ていうか」
オズマもにこりとして言ってきました。
「このパーティーも」
「そうよね、いいことばかりで」
「また一つ楽しい思い出が出来たわ」
「私もよ」
オズマに尋ねたドロシーも言ってきました。
「このことは」
「そうよね」
「オズの国にいると」
それこそというのです。
「日に日にね」
「楽しい思い出が増えて」
「もうそれだけでね」
本当にというのです。
「素晴らしいわよね」
「思い出が増え過ぎて困る位で」
「楽しい思い出を入れる頭の部分がね」
「何処までも拡がっていって」
「困る位よね」
「そうなのよね」
そうなるというのです。
「それで今回のことも」
「そうなるわね」
「そうよね」
「その思いでの最後にですね」
ケーキがオズマとドロシーに笑顔で言いました。
「女王様達の歌とダンスを」
「そうね、今からね」
「聴かせて見せてもらうわ」
「そうして下さい」
是非にとです、女王も言ってきました。
「ここは」
「何というかのう」
リンキティンク王はここで笑って言いました。
「今回も思いも寄らなかった旅であったな」
「実に素敵な」
王子がリンキティンク王にいつも通り突っ込みを入れます。
「そうなりましたね」
「全くじゃ」
「ではですね」
「うむ、最後の七人の歌とダンスも」
「魅せてもらいますね」
「そうしよう」
「オズの国は楽しいことばかりじゃ」
ラゲドーはワインを飲み
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