4月14日革命
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!?」
「我々は軍事革命委員会に降伏するという事ですよ団長。」
「軍事革命委員会?どういうことだ!」
「それは我々に捕まった後に分かります。」
「ええい!訳の分からんことを!誰か!誰かおらんか!ヂュー・ドゥーが乱心したぞ!こやつを討ち取れ!」
団長は必死に叫んだ。すると兵士たちが駆け込んできた。団長は安堵の表情を浮かべるが、すぐに驚愕した。兵士たちは皆、銃口をヂュー・ドゥーではなく自身に向けてきたのである。
「なっ!?」
「そう言う事ですよ団長。既に部隊の多くが我々と共にあります。前線の連中も無用な血を流すことを好まんでしょう。」
「そんな……まっ、待ってくれ!金でも女でも好きな物をくれてやる!だから助けてくれ!」
将軍は必死に命乞いをした。だが返ってきたのでは無慈悲な勧告であった。
「貴方の処遇を決めるのは私ではない。人民ですよ。貴方はこれから人民裁判によって裁かれるのです。命乞いはその時にでもするのですな。おい!こいつを縛り上げて連行しろ!」
ヂュー・ドゥーがそう命令すると兵士たちはアーホーを連行していった。
その後、騎士団の指揮を引き継いだヂュー・ドゥーは全部隊に対し戦闘停止と武装解除を命令、状況が掴めていない前線の部隊からは抗議の声が上がったが、前方と後方の両方から銃を突きつけられている状態では何もできず、部隊は降伏した。これにより後に「4月14日革命」と呼ばれるハンソンの三度目の革命は、無血革命という形で遂に成功となったのである。
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