4月14日革命
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、はなせ!?ワシ男爵、男爵なんだぞおおおおおおおおおお!!!!!」
兵士たちは暴れる男爵を拘束し連れ出して行った。
「……あそこまで行くともはや病人だな。」
「失礼いたします。同志ハンソン、放送局と発電所の制圧が完了しました。また市庁舎と警察署、宇宙港の制圧も順調とのことです。」
「市街地の様子は?」
「目立った混乱は見られません。それどころか我々にパンと塩を渡してくる人民もいるようです。党細胞の活動が上手くいった証拠ですよ。」
「うむ、素晴らしい成果だ。それでは我々は放送局へ向かうとしよう。」
「承知しました。」
ハンソンは副官を伴い放送局へ向かった。
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ハンソンが向かった放送局では、チョウ・エンライ率いる部隊が占拠していた。チョウはこの日の為に工作員として放送局で働いていたのだ。
「チョ……チョウ君!?なぜ真面目な君がこのようなことを!?」
「局長、黙っていて申し訳ありませんでした。ですが、これでこの星は生まれ変われるのです。我々銀河帝国共産党によって!」
「銀河帝国共産党……?」
放送局長が考え込んでいると、男爵邸より移動してきたハンソンが到着した。
「初めまして放送局長。私が銀河帝国共産党委員長のカール・ハンソンだ。」
「カール・ハンソン……アーレ・ハイネセン以来の大犯罪者がまさかこんな辺境に潜伏していたとは……」
「このような乱暴なやり方で、あなた方の自由を奪ってしまい申し訳ない。だが我々としても絶対に失敗は許されなかったのでね。」
「また反乱を起こすというのですか。ただでさえ帝国は戦乱の渦中にあるというのに、こんな辺境の一惑星まで巻き込もうというのですか!」
「局長、それは違う。私が戦乱を呼び込むのではない。既にこの星も戦乱に巻き込まれているのだ。君はこの星だけ平和に過ごせるとでも思っているのか?」
ハンソンの問いに局長は何も答えなかった。
「それにな局長、男爵家が統治しているこの星の惨状を見て本気で平和だと断言できるのか?ここまでの道中で我々を遮らんとする者は一人もいなかったぞ。むしろパンと塩をもって歓迎してくれた。男爵家の搾取によって明日の食料もない人民がだ。既に男爵家に人心はなく、人民が革命を望んでいたという証拠ではないか。」
「そっ、それは……」
「どうやら君は男爵と違って多少は頭が回るようだな。だが、それだけだ。君に関する調査も既に終えている。随分と甘い汁を啜ってきたようだな。地位に胡坐をかき、人民を搾取を黙認するどころか加担したその罪は重い。連れていけ!」
ハンソンがそう言い放つを放送局長は兵士たちに連れていかれた。
「他の局員たちには危害を加えるなよ!彼らは我らが革命が成
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