第四部
Bブロック 6
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く動きながら無数の斬撃と三日月のような刃を降らせつつ、空間の異常を検知。
「夜天中月を軸に戦うのはこの辺りが限度か。もっと上げられるが代償も大きい」
彼の能力が追加される。
「【舞狂悪魔】」
666本のナイフが現れた。
「轟け。【天譴】」
続けて魔晄外装の解放。
(力づくで会長を引き摺り出す)
武台を覆う結界の内側に、これだけ沢山のワープゲートが開いた状態で、空間が揺れ、歪み、移動させられている状態なら春斗の狙いも達成できるはず。
春斗が天譴を振ると、何処からか数十メートルの刀が現れて、春斗の刀と同じ軌道をなぞって武台の上を払っていく。
神速斬光・三ノ段と巨大化した三日月の刃もおまけした一撃は会場を容易く廃墟に変えられるのだが何故かワープゲートの開く空間を狙う。
「あ、ヤバい」
向子の口から思わず漏れた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
能力で干渉し過ぎたせいなのか、すっかり脆くなってしまった武台の空間は春斗の攻撃によって呆気なく粉砕されてしまう。
亜空間に居た向子も出てくる。
そこに数百の月刃が殺到。
「頭を垂れろ。【禁鞭】」
彼女の持っていた黒い短鞭が褐色の長鞭に変化して威圧感が放たれた。
「Wonderful。別に外装の解放なんかしなくても良いんだけど、江神くんの健闘を表して見せてあげようじゃないか」
向子が手首だけで鞭の先端に動きを伝えると、それだけで鞭の残像が大量に現れた。
全ての月刃を打ち砕いていく。
だが舞狂悪魔のナイフは違った。
鞭を避けようと動き回る。
流石に躱し切れないものの、破壊された筈のナイフは際限なく修復されて元の666本に戻り、禁鞭の回避と向子への攻撃を繰り返す。
勿論そこには夜天中月による月刃も後から後から押し寄せてくる。
二人の攻防は拮抗。
(アタシは禁鞭と4つの空間能力で行けると思ってたんだけどやるじゃないか。これは学園の卒業後に期待できそうだ)
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