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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第100話 姉妹 後編
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私は感情的になる正宗様を制するように淡々と言った。

「飢えるとは限らないだろう」

正宗様はなおも食い下がった。

「幽州はただでさえ貧しい土地なのです。その上、烏桓族に限らず異民族の脅威により、更に酷い状況にあるのです。仮に我らが遠征して、大規模な戦闘を行えば、その貧しい土地は更に荒れ、結果、大勢の餓死者が発生するでしょう。我らが積極的に攻めようと、消極的に攻めようと死ぬ人間の数はそうは変わりません。早く死ぬか遅く死ぬかの違いです」

冥琳殿が正宗様に厳しい口調で言った。

「くっ、・・・・・・」

正宗様は冥琳殿の言葉に言い返すことができないようだった。

幽州の民には酷なことですが、いずれの方策でも死人が大勢でるなら、利の高いの方を選ぶのが上策です。

「長城外での戦闘に持ち込めばいいのではないか?」

「それではこちらの戦費が一気に増大します。仮に勝利を納めても、莫大な金を失った上、平和になった幽州、冀州から私達は去ることになります。政情不安だからこそ、この地で好き勝手ができるのです。それは、正宗様も分かっているでしょう」

私は正宗様の言葉を封殺した。

「まあまあ、正宗様も冷静にお考え下さい〜」

「正宗様の気持ちもわかりますが、ここは揚羽様達の意見を採用された方が無難だと思います」

風と稟は正宗様を諌めた。

「風、稟。お前達も民を見捨てろというのか?」

正宗様は2人の言葉が信じられないという表情で応えた。

「揚羽様も冥琳様も民を見捨てるとは言ってはいませんよ〜」

「遠征軍になる以上、我らの戦費はかさむと思います。また、烏桓族のような遊牧民が敵となれば、有利に戦闘を進めることができても、そう容易く殲滅できないです。それは優れた武器を持って、挑もうともです」

稟は正宗様が会話に割り込むのを許さず、話を続けた。

「遊牧民は定住していないため、烏桓族をの居場所を捕捉するのは難しく、小規模な戦闘になりやすいためか?」

「ええ、正宗様が仰る通り、彼らの居場所を捕捉するのは容易ではないでしょう。私達に出来るのは、彼らが村を襲撃するのを予想して、攻撃をしかけ、その行動から彼らの本拠地を捕捉する地道なものになると思います」

「そうなると、自ずと持久戦になります。ただ、幽州の民が安心して暮らせるようにするには、大軍を率いていく必要はあると思うのです〜」

「大軍を率い幽州に駐屯すれば、好戦的な烏桓族の行動に一定の歯止めをかけることはできます」





「分かった」

正宗様は沈黙して、深く考え込んでいる様子だったが、腹を括ったのか短く一言だけ言った。

「よくぞ決心なされました」

冥琳殿は正宗様を見つめながら強く頷いてい
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