第十二幕その六
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「ですから」
「そのケーキを」
「楽しみにお待ち下さい」
「そしてですね」
「召し上がって下さい」
「それでは」
こうしたお話もしつつでした。
皆でパーティーを楽しんでいきます、パーティーは二日目も楽しく行われ皆夜はお風呂にも入ってぐっすり寝てからです。
そうして起きてそこからまたパーティーです、そうした素晴らしいパーティーを過ごしながらでした。
三日目の夜になってでした、オズマは笑顔で言いました。
「それではよね」
「はい、もうすぐです」
「パーティーもクライマックスね」
「そうなります」
女王はオズマに笑顔で答えました。
「いよいよ」
「そうよね」
「それでディナーも出ますが」
パーティーのクライマックスのそれもです。
「そしてです」
「ケーキもよね」
「ずっと楽しみにしていました」
ケーキが作ってくれたケーキの中でも最高のものをです。
「ですから」
「それではね」
「今か今かとです」
女王は笑顔で言いました。
「心待ちにしています」
「それではね」
オズマも頷きます、そしてです。
皆でオーケストラの曲を聴きながらディナーを食べました、菜食のディナーもとても美味しいものでした。
そのディナーの後で、でした。
いよいよケーキが運ばれます、女王はそのケーキを見て思わず言いました。
「嘘みたい・・・・・・」
「嘘じゃないですよ」
「あれがケーキ嬢が作ってくれたケーキの中で最高のものです」
「最高のケーキです」
「エルミタージュを模したケーキで」
「外見も立派ですが」
「味も絶対にそうですよ」
六人の大臣達が女王に言ってきました。
「ですから是非です」
「召し上がって下さい」
「宮殿は白くてお庭もありますが」
「全部食べられます」
「あの宮殿の全てが」
「もう何もかもを食べられますよ」
こう女王に言います、そうしてでした。
オズマもです、女王に笑顔で言いました。
「ではまず貴女がね」
「私がですね」
「そうヨシノ女王がね」
まさに彼女がです。
「最初に食べて」
「このパーティーの主役だからですか」
「そうよ、貴女のお誕生日のパーティーだから」
それだけにというのです。
「是非ね」
「最初はですね」
「貴女がね」
「それでは」
女王も頷いてでした、そしてです。
まずは女王がケーキに近寄ってでした、そっとケーキを切って自分のお皿に入れました。中は白いスポンジと生クリームにです。
スライスされた苺があります、女王はそのケーキを食べてすぐににこりとなりました。
「これは」
「美味しいのね」
「はい、凄く」
ドロシーに満面の笑顔で答えました。
「美味しいです」
「そうなのね」
「とても甘いです
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