第十二幕その五
[8]前話 [2]次話
「実はね」
「そうだったんですね」
「オズマ姫より年上なのはわかってましたけれど」
「お酒飲める年齢でしたか」
「それでワインもですか」
「飲まれますか」
「そうよ、ただ飲むお酒は」
そのお酒はといいますと。
「甘いお酒よ」
「ワインでもですね」
「そう、甘いお酒で」
それでというのです。
「それが大好きでね」
「飲まれる時はですか」
「いつもそうしたお酒なの」
「そうでしたか」
「それと私は幾ら飲んでもね」
そのお酒をというのです。
「酔い潰れないの」
「そうですか」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「飲む時はお姉様に注意されたりするの」
「飲み過ぎと」
「そうね」
実際にというのです。
「そうなってるの」
「そうでしたか」
「だからあまり飲む時はないの」
「では普段は」
「ジュースや紅茶よ」
こちらを飲むというのです。
「本当にね」
「そうでしたか」
「私も飲むけれど」
ケーキも言ってきました。
「やっぱり甘いお酒がね」
「お好きですか」
「ワインにしても」
「甘いワインですか」
「それを飲んでいるわ」
「そうですか」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「楽しんでいるの」
「ではこのパーティーの時も」
「どうしようかしら」
「今はですか」
「あまりそうした気分ではないわ」
そうだというのです。
「お酒を飲む様なね」
「そうなんですね」
「お酒を飲むよりも」
それよりもというのです。
「お菓子や紅茶を飲んでお芝居にね」
「音楽ですね」
「そちらを楽しみたいから」
だからだというのです。
「今はね」
「お酒よりもですね」
「そちらを楽しみたいわ」
「お酒は逃げないですし」
女王も笑顔で言ってきました。
「それで、ですね」
「ええ、そのこともあって」
「今は、ですね」
「お酒は飲まないです」
「そうですね」
「それと」
「それと?」
「本当にケーキをです」
それをというのです。
「期待しておいて下さい」
「最高のケーキですね」
「クッキーとケーキには自信があります」
こちらにはというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ