第十二幕その四
[8]前話 [2]次話
「それはね」
「和菓子もですね」
「頂くよ」
「それでは」
「どんどんね」
「いや、美味しいものも楽しめて」
ナターシャもその奇麗な宝石の様な和菓子を食べつつ言いました。
「最高です」
「うん、これこそがね」
まさにとです、カエルマンはナターシャにもお話します。
「幸せだよ」
「美味しいものを楽しめる」
「そしてね」
「音楽やお芝居もですから」
「余計にだよ」
「幸せですね」
「そうだよ、そしてその幸せは」
さらにと言うのでした。
「これからもね」
「楽しめますね」
「まだまだね、それとね」
「それと?」
「ケーキ嬢の切り札は」
それはといいますと。
「まだまだだよ」
「ありますか」
「そう、あるよ」
本当にというのです。
「だから待っていてね」
「そうですね」
「最高のケーキがまだだから」
「あの」
最高のケーキと聞いてです、女王は言いました。
「もうです」
「最高のケーキはっていうのね」
「もう頂いていますが」
こう王女に言いました。
「私は」
「最高の最高よ」
「そうなのですか」
「そう、だからね」
「まだですか」
「貴女は食べていないわ」
こう言うのでした。
「まだね」
「そんなに凄いケーキですか」
「美味しくて」
そしてというのです。
「素敵な姿なのよ」
「そうですか」
「そう、だからね」
「今はですか」
「楽しみに待っていてね」
その最高のケーキが来る時をというのです。
「そうしていてね」
「わかりました」
「それと」
王女はさらに言いました。
「飲みものだけれど」
「そちらは」
「私次はアップルティーにするわ」
こちらにというのです。
「今はストレートティーを飲んでるけれど」
「アップルティーですか」
「それとワインもね」
「ワインもですか」
「飲みたいわね」
「あれっ、王女お酒は」
王女の今のお話を聞いてです、ナターシャは言いました。
「飲めます?」
「そうしたお歳でした?」
「王女も」
「ずっとジュースや紅茶でしたけれど」
「お酒も飲めるんですか」
「ええ、私はそうした年齢よ」
王女はナターシャ達五人の子供達に答えました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ