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ドリトル先生の野球
第十二幕その二

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「村山さんみたいにね」
「なれるかも知れないね」
「うん、本当にね」
「そうなって欲しいね、先生も」
「心から願ってるよ」
「そうだよね」
「うん、練習熱心で研究熱心で」
 そしてというのです。
「好人物で悪い遊びもしないっていうから」
「有望な人だね」
「かなりね、後は怪我に注意して」
「ちゃんとやっていけば」
「野球選手としてね」
「素晴らしい人になってくれるね」
「きっとね」 
 先生は笑顔で言い切りました。
「まるで村山さんみたいだって思ったのは事実だしね」
「どうしても連想するよね」
「あの人をね」
 先生は笑顔で答えました。
「どうしても」
「そうそう、本当にね」
「同じ逸話を聞くとね」
「どうしてもそう思うよね」
「その人と同じ様になってくれるか」
「そうね」
「背番号でもそうだね」
 先生は動物の皆にそのお話もしました。
「かつて付けていた選手を連想するよね」
「阪神は歴史が長いから余計にね」
「一番だと鳥谷さんでね」
「五番だと新庄さんだし」
「三十一番は掛布さん」
「四十四番は何といってもバースさん」
「そうした人達を想像するね」
 皆でお話します。
 そしてです、皆さらに言いました。
「何ていうかね」
「前に付けていた背番号連想するよね」
「色々な背番号でね」
「そうなるよね」
「うん、ただ前にお話した村山さんはね」
 先生はまたこの人のお話をしました。
「十一番だからね」
「十一番は永久欠番だからね」
「藤村文美雄さんの十番、吉田義雄さんの二十三番と一緒で」
「永久欠番だからね」
「もう後の人はいないから」
「残念ながらね」
「この三つの背番号は仕方ないよ」
 阪神においてはというのです。
「残念だけれどね」
「そうだよね」
「阪神の場合はね」
「その三つの背番号はね」
「あまりにも特別な背番号だから」
「阪神については」
「また別だね」
「そうだよ、ただ阪神は」
 このチームについてです、先生はこうもお話しました。
「この三つの背番号は特別として他の背番号はね」
「受け継がれているから」
「だからだよね」
「いいんだよね」
「その人も活躍してくれたら」
「背番号の歴史にもなるしね」
「日本は永久欠番が少ないっていう主張もあるけれど」
 それでもというのです。
「多いとそれはそれで問題という見方もあるよ」
「受け継がれるものがないからね」
「背番号の歴史もそれで終わるし」
「そう考えたらね」
「永久欠番が多いのも困りものだね」
「ニューヨークヤンキースなんかはね」
 アメリカのこのチームはといいますと。
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