第99話
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〜2F・ブリーフィングルーム〜
「あら?私達に何か御用ですか、リィンさん。」
「いえ……用というか、珍しい組み合わせで、一体どんな話をしていたのか気になっていまして……」
「まあ、確かにリィンじゃなくても誰でも気になるよな、このメンツだと。」
「皇族に天使、魔神、貴族、歌姫と何の関連性もない組み合わせだものねぇ。」
プリネの疑問に答えたリィンの答えを聞いたクロードとドロテアは苦笑していた。
「うふふ、最初はレンとプリネお姉様、エヴリーヌお姉様がレジーニアお姉さんとルシエルお姉さんのお話の相手になっていたのだけど、そこにリィンお兄さんみたいにレン達の様子が気になったクロード達も話に加わって今に到るって事よ。」
「レン皇女殿下とプリネ皇女殿下がレジーニアとルシエルの話し相手を……?一体何の為に……」
「あたしは”メンフィル帝国”の知識を求めて二人に声をかけたんだ。この船の中で”メンフィル帝国”の事を最も知っていると言っても過言ではないのは皇族であるそちらの二人なのは明白だからな。それと”魔神”の事も研究できるいい機会でもあったから、彼女にも声をかけさせてもらったよ。」
「……わたくしはレジーニアとは別の意味で”メンフィル帝国”の事を知る為にお二人に声をかけようとしていた所にレジーニアが現れましたから、二人揃って説明を聞いていたのです。」
レンの説明を聞いて不思議そうにしているリィンの疑問にレジーニアとルシエルがそれぞれ答えた。
「レジーニアは”研究者”として”メンフィル帝国”の事を知る為だと思うが……ルシエルは一体何の為にメンフィルの事を知りたいと思ったんだ?”レジーニアとは別の意味”って言っていたけど………」
「……リィン少将も既にご存じのように、わたくし達”天使”にとって”魔族”は決して相容れない存在で、その逆も然りです。しかしメンフィル――――――いえ、”闇夜の眷属”はその中に”魔族”に部類される種族の者達も含まれていながらも、”魔族自身が魔族と呼ばれる事を忌み嫌い、秩序と調和を重んじている”との事ですから、そのような存在は天使の一人として知っておくべきと判断し、お二人に声をかけたのです。”秩序と調和を重んじる事”は天使として同意できる考えですので。」
「なるほど……ちなみにクロードや先輩達はどうして話に加わったんですか?」
二人の答えを聞いたリィンは納得した後クロード達に視線を向けた。
「フッ、天使族と交流できる等滅多にない機会だからね、偉大なる祖父上と父上の跡継ぎとして天使族の事を知る為にも話に加わらせてもらったのさ。」
「僕もフェルディナント君と似たような理由だよ。リィンも知っているように、”光と闇の共存”を理想としている事か
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