第99話
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たレーヴェの答えを聞いたデュバリィは驚いた。
「まあ、その点に関してはレーヴェの言う通りだから反論できないな。」
「フフ、デュバリィにとってレーヴェはマスターの域に届く前に超える必要がある”壁”だものね♪」
「な、な、な……っ!ありえませんから!二人とも突拍子もない勘違いをしやがるなですわ!!」
納得した様子で呟いたアイネスとからかいの表情で答えたエンネアの言葉を聞くと口をパクパクさせたデュバリィは我に返ると二人を睨み、その様子を見ていたリィン達は冷や汗をかいて脱力した。
「フフ…………―――――それにしても先程の手合わせを見て感じましたが、ディミトリ中佐もそうですがイングリット少佐もとても僅か1年の訓練で身についたとは思えない熟練した動きでしたが……もしかしてお二方の実家は”ヴァンダール”や”アルゼイド”のような武家の家なのですか?お二方とも貴族出身とは聞いていますが。」
「いえ、私の実家は貴族ではありますが、家族は護身用の嗜みとして修めている程度で、私自身が子供の頃から騎士に憧れて鍛錬を続けていただけです。」
「自分の実家はオリエ殿の推測通り、代々”騎士”の家系です。とはいってもオリエ殿やクルトの実家の”ヴァンダール”のように、昔からの名門武家という訳ではなく、”騎士爵”からの叩き上げの家ですが。」
「え………ですが、ディミトリさんのご実家の爵位は”侯爵家”ですわよね?という事はもしかして、ディミトリさんのご実家は戦功を挙げて、それが評価されて今の爵位に到っているのでしょうか……?」
オリエの疑問にイングリットと共に答えたディミトリの話を聞いて目を丸くしたセレーネは推測を口にした。
「ああ。ディミトリの実家―――”ブレーダッド家”はリウイ陛下達の反乱によって建国されたメンフィル王国よりも前のメンフィル――――――”旧メンフィル王国”から存在していた家で、リウイ陛下達による”メンフィル王国”建国後ディミトリの先祖達が代を重ねるごとに戦功を重ね続けた事を評されたお陰で徐々に爵位が上がっていって、今の地位に到っているという話だ。」
「ちなみに”ブレーダッド家”の現当主であり、ディミトリの父君はシルヴァン陛下直轄の親衛隊を率いる”皇帝三軍将”の一人――――――”大軍将”ダグラス将軍閣下なんです。」
「そ、そうだったのですか……”ブレーダッド”のファミリーネームを聞いてもしかしてと思っていましたが、やはりダグラス将軍のご子息だったのですね……」
「”皇帝三軍将”という事はリィンさん達”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”の担当教官でもあったセシリア将軍と同じ立場の人物ですか。」
リィンとイングリットの説明を聞いたツーヤは目を丸くしてディミトリを見つめ、アルティ
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