第99話
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の戦いに敗北したり、迫害されて落ち延び、平穏な生活を求めている者達も存在している事も。」
「そうか……」
二人の答えを聞いたリィンはレジーニアとルシエルに確認し、レジーニアは興味ありげな表情を浮かべ、ルシエルは静かな表情でそれぞれ答え、二人の答えを聞いたリィンは口元に笑みを浮かべた。
「ま、天使の中にも”はぐれ魔神”化したり”堕天使”になる天使がいるように、魔族の中にも色々な連中がいるって事だな。」
「クロード……そこでわざわざルシエルさん達が不快になるような事を言う必要はないだろうが。」
「いえ……彼が言った事もまた事実で、わたくしも気にしていませんからどうかお気になさらず。――――――そもそも、そこのレジーニアも”闇”に堕ちかけて”堕天使”になりかけていたのですから。」
「心外だな。確かにあたしは君や周りの天使達からは”異端”だと思われていたが、あたしもあたしなりに”正しい天使”を務めてきたつもりだ。その証拠に今までのあたしの”正義”が認められてあたしの位階は君と同じ位階へと上がったし、翼だって君と同じ白き輝きを取り戻しているじゃないか。」
からかいの表情を浮かべたクロードの指摘にローレンツは呆れた表情で指摘し、静かな表情で答えたルシエルは真剣な表情でレジーニアを見つめ、見つめられたレジーニアは心外そうな表情を浮かべて答えた。
「貴女の位階が上がったのも、翼が輝きを取り戻したのも”守護天使契約”によるものでしょうが。」
「そういえば……その件で少し気になっていましたが……レジーニアさんの翼は出会った時は黒くくすんでいましたが、リィンさんと”守護天使契約”を交わすと輝きを取り戻しましたけど……やはり、レジーニアさんの翼が輝きを取り戻したのは”守護天使契約”が深く関係しているんですか?」
レジーニアの言葉に対して呆れた表情で指摘したルシエルの話を聞いてある事を思い出したプリネはルシエルに訊ねた。
「ええ。レジーニアが”導く”相手であるリィン少将が”天使としては異端である考えを持ちながらも、そのような異端な考えを持つレジーニアを自分を導いてもらう天使として受け入れた事”でレジーニアの”異端な正義”も認められて、翼も輝きを取り戻したのでしょう。――――――とはいってもそのような例は今まで聞いた事がない為、今の話はあくまでわたくしの仮説ですが。」
「ふむふむ……それもまた興味深いな。ルシエルの仮説を確かめる為にもまたあたしみたいな天使を見つけたら”守護天使契約”を結んでみてくれ、主。」
「いや、相手の意思も無視してそんなことはできないって!?というか、俺の意思も考えて欲しいんだが……」
「それ以前にレジーニアお姉さんみたいな”変わった考えを持つ天使”さんを見つけ
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