暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga11-A勝敗の行方〜First victory〜
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ルの記憶通りの顔だな」
侵入者の腫れた顔を見たルシルは、「ま、追及はあとだな」って“輝石”の側へ。そして「氏よ。結界を解除してもらっていいだろうか」ってオバラトル氏にお願いした。オバラトル氏は『どうやって?』って首を傾げた。まさかの返しにわたし達は「へ?」目を丸くした。
「この結界、氏のものでは・・・?」
『いいや。ひい爺さんの頃からって聞いてる。大体6000ちょっと前くらいから、この結界は在るんだよ。私にも触れないんだ。すまないね』
みんなして呆けてる中、ルシルだけは「なるほど。ではこちらで解除させてもらいます」って、ひとり“輝石”を護る結界に近付くと左手を翳した。
「
女神の救済
(
コード・イドゥン
)
」
発動するのは魔力を吸収するコード・イドゥン。ルシルは結界を構築してる魔力を吸収するようだ。ルシルの手が結界に触れた瞬間、バチッ!て大きな音が。ルシルが「くっ・・・!」眉をしかめるけど、「いくぞ!」結界の魔力の吸収を開始。ルシルの右手に透明に近い小さな魔力結晶ができ始めた。結界の魔力は30秒くらいですべて結晶に変換された。
「ふぅ」
「大丈夫? 休む?」
汗を掻いて肩で息をしてるルシルを心配すると、ルシルは「いや、すぐにでも取り掛かる」って答えて、さらに『アイリがしっかりフォローしてるから大丈夫』っていうアイリからの思念通話が。ユニゾンしてたのか〜。
「アイリ」
『ヤヴォール!』
――
女神の救済
(
コード・イドゥン
)
――
“輝石”に左手を触れたルシルがイドゥンを再発動。“輝石”からルシルの体を通して、右手の平の上に輝く魔力結晶に流れてくのが目に見えて判る。何せ透明だった結晶が、“輝石”と同じ虹色に輝きだして、なおかつ巨大化してくから。今度は1分くらい掛けて“輝石”の魔力を全吸収したルシルは「シャル。この魔力結晶、どうする?」って聞いてきた。
「ん? んん〜・・・とりあえず上に報告。保管するなら保管だし、こっちで処理してって言うんなら・・・ルシルが貰っておけば? リアンシェルトやガーデンベルグとの戦いで必要でしょ?」
「それは助かるが・・・。まぁ期待しないでおくよ」
でもま、これで“輝石”の問題はクリアした。あとは侵入者を連行するだけだ。未だにアイツを助けに来るような援軍も来ないし、ささっと連行するに限る。と、その前に・・・。
「オバラトル氏。ご協力誠にありがとうございました」
わたしの敬礼に続いてみんなも「ありがとうございました!」って敬礼。オバラトル氏は『良いものを見せてもらえたし、輝石も悪者に奪われなかった。こちらこそありがとう』と頭を下げてくれた。
そうしてわたし達は、ヴォルキスでの任務を勝利で終えた。ルシルの魔術によって強制睡眠にされた“T.
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