第二百八十二話 魔女その十四
[8]前話 [2]次話
「妹さんを止めるよね」
「ひっぱたいてでもね」
「絶対止めるわ」
二人も僕にこう答えてくれた。
「姉妹のご両親も彼氏のご両親も」
「そうするわよ」
「それを認めてね」
「その妹さんと彼氏の結婚式にお姉さん呼ぶとかね」
「人を何だと思ってるのよ」
「人の心踏み躙り過ぎよ」
「六人共ね、正直救い様がないよ」
そう思うしかないことだ。
「もうね」
「そんな人達だとね」
「徹底的にしないとね」
「だからそれぞれの親戚友人仕事仲間ご近所全員から絶縁されたんだ」
縁のある人全員にだ。
「仕事も二人共懲戒免職になってね」
「誰も一緒にしたがらないからね、そんな人達と」
「私だって嫌だしね」
「そこまでする人達って何でもするわよ」
「どんな酷いこともね」
「そう思われて」
そのうえでだ。
「この二人は妹さんが家事全然出来なくて離婚したし」
「それなくても絶対に離婚してたわね」
詩織さんは冷たい目で言い切った。
「どっちも性格最低だから」
「最低な者同士でね」
香織さんも応えた。
「それでね」
「ええ、お互いに揉めて」
それでというのだ。
「離婚してたわね」
「屑同士は絶対にそうなるのよね」
「最低な人格がぶつかり合って」
「というかお姉さんが幸せなら」
「よかったわね」
「全くだね、本当に色々な人がいて色々なことがあるね」
僕はここでしみじみと思った。
「世の中って」
「そうね、じゃあね」
「これからね」
「八条荘に帰ろうね」
二人に僕から言った、そしてだった。
八条荘まで戻った、帰ると明日のテストは得意科目ばかりだったので勉強はしなかった。そうして次の日もテストに励んだ。
第二百八十二話 完
2020・5・1
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ