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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
なんにせよあたしは 旧友から託される
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していたわけか。」
「まぁそうです。」
そう、宮本圭一はとうの昔から見抜いていたのだ。
「2人には平和で楽しくイチャイチャしていて欲しい。だからメイドゴーレムもプレゼントした。そうすりゃ仕事の負担も減るし、2人でいられる尊い時間も増えますし。」
源葵が、同性愛者であることを。
「"尊い"…この言葉の意味が分かりますか?先生。」
「価値が高く、大切にするべき…貴重なものだという意味だが?」
「その通りなんすよ。百合は尊いんです。」
自分は恋愛なんてできなくていい。
ただ、女の子同士が仲良くしているのが見たいだけ。
それさえあれば恋人なんていらないし何も必要ない。
そういった信念が、彼の根底にはあったのだ。
「女の子の接する時、昔だと葵はどこか恥じらうような仕草があってそれはそれでめっちゃ尊かったんですがオープンになった今もまた良かった。ああそうか…これがいとをかし…いとエモしという感情…!」
1人で勝手に涙を流して感動するマスターを傍らに、イマイチ百合というものが理解できないアヴィケブロンは次のゴーレムのプランを1人考えるのであった。
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