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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
なんにせよあたしは 旧友から託される
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パーでさ、そんで改造した。」
「改造…ね。」

門番ゴーレムが守る自動ドアをくぐり、中へと案内される。
そこはもう、言われなければ元はスーパーでしたと気付かない程の魔改造っぷりだった。

「なにこれ…。」
「すげーだろ!これぞTHE男のロマンって感じだろ?」

男のロマンってあたしは男ではないからよく分からないけど。

広いスーパーの内部は薄暗いが、何かしらの機械の駆動音や明かりがついており、さながら秘密基地のようだ。
そしていくつかの部屋に区切られており、それぞれ各自室、研究部屋、制作部屋、趣味の部屋など様々な部屋がある。

「相変わらずだね宮本。」

あといたるところに飾られている、模型の数々。
戦闘機、ロボット、城、果てはザリガニのプラモデルまで、
学生時代から彼は無類の模型好きであり、過去に彼の家に遊びに行った時もガラスケースにたくさん飾られていたことを思い出した。

「模型というのは言わば現代のゴーレムだ。バン〇イ…コト〇キヤ…ア〇シマ…そういった企業からは様々なモノを学ばせてもらったよ。」

そして彼のサーヴァントも、見事に模型にハマったらしい。

「じゃあ先生!今度是非ゲッターゴーレムなるものを…!」
「それはダメだ。ゴーレムの3体合体はまだ成功した試しがないし、まずは72体のゴーレム・フレームから片付けるべきだ。」

と、2人で何やらアツく語り合っている。
ゴーレムについてはてんでわからないので完璧に置いてけぼりだ。

「あの、宮本さ…。」
「あ、悪い!とりあえず適当に寛いでてな。」
「…。」

ロボット談義、と言うのだろうか。
2人は今後どういったゴーレムを作るか、真剣かつ熱心に話し合っている。

「何を…話しておられるのでしょうね?」
「わかんない。」

専門用語がなんかいっぱい出てくるので途中で聞くのをやめた。
ともかく適当に寛いでてくれと言われたので2人が落ち着くまでそうさせてもらうとしよう。

「…。」

ちょうど本棚が目に留まり、読書でもしようかと思う。
なのだがどうやら全て漫画本のようだ。
小説は読むが漫画には疎い。流行りの漫画もよく分からない。
けど

「やがて君になる…citrus…ってなにこれ。」

背表紙に書かれているタイトルを読み上げ、手に取る。
恋愛漫画だろうか。だとしたらあいつには似合わない気もするが。

「あ、おい!!待て!!!」
「え?なんだよ。」

あたしがその漫画を開こうとした時、それに気付いた宮本が止めに入った。

「それはだめだ、それは読んではいけない。」
「なんで…?あ!分かった!やっぱお前も男子だもんなー」
「うん。そ、そう!そうなんだよ!めっちゃエロいやつだからさ!読まない方
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