我ら、栄光のADレイバー隊
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」と言う発言に対し、土屋が少なからず納得したように頷いた。
確かに……、巨大ロボを操縦し、稽古を積んで、敵と戦う……、少し前々ではアニメか映画、小説の世界でしかなかった光景だ。
そんな光景が今、ココに現実となって目の前にある……、確かにバカみたいな絵図らだよな……。
翌々、思い返すと何だかんだで納得が行くアリアの発言を聞き、胸の内の怒りが収まるのを感じつつ、アリアと同じ様にドック内に広がっている光景を見つめていると、当のアリアは「まぁ……」と一言呟くなり、こう言葉を続けた。
「アタシは決して『ムリ』とは言わないけど、生身の体でレイバーに立ち向かうのは骨が折れる行為なのも間違いないわ……、いざと言う時は頼りにしているわ。じゃあね」
”典型的なツンデレ(?)”を見せたアリアが、リーダーと同じ様に後ろを振り返って特車棟から去っていくのを俺が見つめていると、側に居たマリと昴がこう会話を交わす。
「うわぁー……、典型的なツンデレね……」
「まぁ……、デレがあるだけ、頼りにされているって事だよ」
「それもそうね……」
アリアの発言を解説するかのように言い放った昴の言葉に対し、マリも少なからず納得した様子だ。
そんなマリの様子を見つめながら、俺は背伸びをし、凝り固まった筋肉を解しながら、こう言い放つ。
「じゃあ、とりあえず……、パッと準備して、作戦が終わるまで待機していようぜ……」
「そうね……、まぁ……、必要無いと思うけどね……」
「そう願いたい物ね」
そう言葉を交わすと、俺達レイバー隊に出動命令が下る事が無い様に祈りながら、いざと言う時の出動に備える為に準待機態勢を取る。
しかし、この祈りも虚しく……。
この少し後に俺達、ADレイバー隊は愚か、アリア、特車2課第2小隊の先輩達も巻き込む大騒動が起ころうとは……。
この時、誰一人として予想できるものは居なかった……。
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