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我ら、栄光のADレイバー隊
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Dレイバー隊も他の強襲科の生徒や特車2課と共に参加していた。
その際に俺達に夜通しの夜間警備任務があって、それが終わって俺達は特車2課第2小隊に警備任務を引き渡し、仮眠を取ろうとした際に指揮車の中やキャリア、挙句の果てにはそこら辺にシート引いて寝ている俺達を見て哀れに思った、第2小隊の先輩達が99式大型特殊運搬車の仮眠ベッドや、機動隊に配備されている”拠点機能形成車”の仮眠ベッドを貸してくれたのは、いい思い出だよ……。

んでもって、そんな彼女の手にはキャリアのコンピューターから印刷した、何らかのデータを示す円グラフや棒グラフ等がビッシリと書かれたプリントが握られている。
「うーわ……、夕張お得意のデータ分析結果だよ……」
「あれ正直言ってめんどくさいのよね……」
チラッと見えたプリントの内容を前に昴と桜井が苦虫を潰したような表情になる。
それもそうだろ、の何故かコイツは世にも珍しい”データマニア”だ。
コレを元に夕張は俺やマリ、桜井や昴に長くありがたーいお説教をタップリとしてくるのだ……、それもまるで新しいおもちゃを手に入れた子供の様に目をキラキラとさせながら……。
いや、勿論、自分達の乗るレイバーの状態を把握してこそ、いざ言う時の有効な作戦行動が出来るのは間違い様の無い事実だよ……。
だけど……、それを訓練終了後直ぐとか、作戦を終えて帰還して直ぐ……、それも物凄く疲労している時にするのは止めてくれ!!
そう胸の内で思いながら、無駄にキラキラした笑顔で俺達の元にやって来た夕張は開口一番こう言い放つ。
「はーい、毎度おなじみの訓練後のデータ分析結果よ……って、アレ?」
「どうした?」
「2号機のデータ資料が……、落しちゃったのかしら……」
夕張の無駄に長くて複雑なメカ話を聞かなくて良い機会だから、このまま一生見つからないでくれ……、2号機のデータ……。
俺の問い掛けに対し、行方不明になった2号機の稼動データーを探し、オロオロしている夕張を見つめていた時だった。
「夕張、女子トイレの前に落してたぞ……」
「あ、そんな所にあったんだ〜……、良かったー……、ありがとうね」
そう言って俺達の願いをぶち壊すような発言と共に、夕張にデータを渡したのは彼女と同じくキャリアを担当している土屋幸太郎(つちやこうたろう)だ。
まぁ、コイツも夕張ほどじゃないが相当なデータマニアだもんな……。
って言うか……、何だ?武偵のレイバー隊におけるキャリア担当の採用条件は「病気レベルのデータマニア」か?
この二人を見る度にそう思うんだよな……、警視庁のほうは比較的まともな人ばっかりなのに……。

因みに夕張が俺の1号機キャリアを担当し、土屋が自然とマリの2号機キャリアを担当している。

んでもって、そんな夕張と土屋を見つめながら「え〜、
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