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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
戦車道を選べだぁ?寝言言ってんじゃねぇよ!
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いっきりドン引きしている裕也とみほを見て、俺と織田は深く「「はぁ〜……」」と息を吐きながら、相変わらず絶好調に腹黒さを隠すことなくおっぴろげているアキに告げる。
「アキ」
「なんですか、龍先輩?」
「”察しろ”」
「あ〜……、要は”そう言う事”ですかぁ〜……」
「そう、要は”そう言う事”よ」
「しれっとトドメ刺すな、戦車道トリオ」
俺の言葉を聞きつつ、察したアキが「なるほどぉ〜」と頷きつつ、セットのトマトジュースを飲んでいく中、裕也が呆れた様に突っ込んでくる。
そして、さっきまで思いっきりアキの腹黒の矢面に立たされていた沙織は完全に魂が抜きって、真っ白に燃えてきている……ご愁傷様です。


そんなカオスを極めに極めまくった俺達の様子を見て、とりあえず「アハハ……」と笑う事しか出来ないみほであったが、とりあえず、この状況が一段落したのを見て、アキに対して、自己紹介を始める。
「それで私が……」
「知ってます。西住みほさんですよね?」
「えっ?私の事、知ってるの?」
このまさかの予想だにしなかったアキの言葉を前にキョトンとした表情を浮かべるみほ。
同様に、この展開を予想だにしていなかった裕也や沙織達も「え?」と言わんばかりの表情でアキに視線を向ける中、俺と織田は共に顔を見合わせていた。

あるぅえー?俺、中学の時にみほの事、話した事あったっけ?

そんな事を思いつつ、織田に視線を向けるが、俺の考えを察した織田が首を横に振って否定する中、アキはこう言葉を続ける。
「だって、去年の全国戦車道大会に出場していたじゃないですか〜。私、あの時、プラウダの戦車道チームに居たんですよ」
「あ、そう言えば、お前、プラウダから転校してきたんだったか?」
「そうですよ」
「忘れてた?」
「忘れてたわ」
織田の指摘に対し、間髪入れずに返事を返す俺の言葉を聞きつつ、アキはこう言葉を続ける。
「と言っても、その時、私は予備戦力だったんで、試合そのものには参加してないんですけどね?」
「……あぁ、そうなんだね」
そう言って笑顔を見せるアキに対して、表情こそ笑顔ながらも、何処か後ろめたそうに……と言うか、何処か遠い目で返事を返すみほ。

そりゃそうだ……あの試合が原因で色々とゴタゴタになった末に在籍していた黒森峰を事実上の退学になり、それどころか、実家すら追い出されているんだからな……。

コイツ(アキ)……腹の中が真っ黒と言うのは、中学の時から見てきたから、よーく知っていたが、こんな人の古傷を抉って、塩を塗る様な事するとは……。後で一回派手に〆とくか(※物理的に)。

ふとそんな事を思いつつ、片方の目でアキを見つつ、もう片方の目でみほの方に視線を向けると、当のみほは表情が暗くなり、顔を俯けていた。
そんな、みほの様子
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