ターン30 幻影の最終防衛ライン
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」
☆6+☆2=☆8
混沌魔龍 カオス・ルーラー 攻3000 ドラゴン族→アンデット族
光と闇の力を持つ魔龍が、アンデットワールドの空に舞う。本来は死を振りまくはずのその能力も、元より死人だらけのこの地にあってはそこかしこの死体を活気づかせるための降り注ぐ闇に他ならない。
「カオス・ルーラーはシンクロ召喚に成功した時……」
「デッキの上5枚の中から光、闇属性モンスター1体を選び手札に加え、残りのカードはすべて墓地に送る、だろう。これは……止めざるを得ないか。永続トラップ発動、幻影霧剣。このカードの対象とするモンスターは攻撃することもされることもなく、その効果は無効化される」
アンデットワールドの闇を裂き、影のように薄い闇の剣が飛ぶ。カオス・ルーラーの体を貫いたそれはいかなる原理かその体をも空中に縫い留め、その身動きを封じ込めた。
「そうさ、アンタはそうせざるを得ない。ここで、その幻影霧剣を消費せざるを得ないのさ。だが、アタシの前でトラップを発動する代償は払ってもらうぜ?フィールドでトラップが発動された時、墓地のバージェストマ・カナディアの効果を発動。その発動に直接チェーンし、このカードをモンスターとして特殊召喚する」
「……結局はお前の手のひらの上、か」
バージェストマ・カナディア 攻1200 水族→アンデット族
糸巻は今の攻防において、カオス・ルーラーとカナディアの事実上の2択を迫ったのだ。当然本源氏の側もその意図に気づいてはいたが、アンデット使いにとって墓地リソースの意味は極めて大きい。それを知っているからこそ、わかっていながらもカオス・ルーラーを止めるほかはなかったのだ。
「ああ、その通り。そして、アンタの判断は決して間違っちゃいない。だがな、そいつもやっぱり悪手だぜ?アタシはアンデット族のカオス・ルーラーとカナディアの2体を、左下及び右下のリンクマーカーにセット。戦場に笑う妖の魔性よ、死体の手を取り月光に踊れ!リンク召喚、ヴァンパイア・サッカー!」
ヴァンパイア・サッカー 攻1600
アンデットワールドの荒廃した雰囲気には一見似つかわしくない、しかしよく見れば何よりもその場に馴染んでいる少女の形をしたモンスター。口の端からわずかに覗く白い犬歯が、光を反射してきらりと光った。
「ヴァンパイア・サッカー……いや、さっき引いていたのは……そうか、そういうことか!」
ここに来てようやく糸巻の真の意図に気がついた本源氏が絶望の唸りを上げるが、それももはや遅すぎた。尤も気づいていたとして、どうにかできた保証はないのだが。
「ようやく思い出したみたいだな。そうさ、ヴァンパイア・サッカーがいる限り、アタシはアンデット族のアドバンス召喚をす
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