ターン30 幻影の最終防衛ライン
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「ラスティ・バルディッシュの効果。1ターンに1度デッキの幻影騎士団モンスターを墓地に送り、ファントム魔法・罠カード1枚をフィールドにセットする。ゆけ、幻影騎士団ティアースケイル。そしてフィールドにセットするのは、幻影霧剣だ」
「モンスター1体への効果無効、攻撃対象への抑制、そして攻撃抑制か。面倒なもの伏せてくれるな、ったく」
「これくらいしておかないと、お前相手では心もとないからな。墓地よりクラックヘルムの効果を発動、このカードを除外する……そして俺の墓地から幻影騎士団が除外されたことで、ティアースケイルを蘇生することができる」
幻影騎士団ティアースケイル 守1600
「ティア―スケイルの効果発動。手札1枚を捨て、デッキから幻影騎士団またはファントム1枚を墓地に送ることができる。この天融星カイキを捨てて幻影騎士団ダスティローブを墓地へ、そしてダスティローブは墓地から除外することでさらに後続の幻影騎士団をサーチできる」
引き裂かれた布鎧、風雨にさらされ傷んだローブ、隠密用に作られたものの使う者もとうに果てて土に戻るのを待つばかりだったブーツ。戦士たちが確かにそこにいた証拠の、しかし消えつつあった品々に再び不屈の魂が宿り、戦場を自在に闊歩する。
「アンタが今サーチしたサイレントブーツは場に幻影騎士団がいる場合に特殊召喚ができ、さらにラスティ・バルディッシュのリンク先に闇属性のエクシーズモンスターが特殊召喚された時、フィールドのカード1枚を破壊できる……だろ?やらしゃあしないさ、トラップ発動、小人のいたずら!このターン、互いの手札に存在するモンスターのレベルは1下がるぜ」
サイレントブーツのレベルはティアースケイルと同じ3……しかしこの発動により、ティアースケイル自体のレベルは変わらぬままにサイレントブーツのレベルだけが一方的に2へと下がる。これで、このターンのエクシーズ召喚は不可能。リンク召喚に繋げる手は残っているが、それを選ぶ気はないようだ。
「小癪な手を……では望み通り展開は終わりだ、バトル。まずはラスティ・バルディッシュでイピリアを攻撃」
無造作に振りぬかれた傷だらけの戦士による重い戦斧の一撃が、その足元を這いまわる爬虫類を強かに打ち据える。
幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ 攻2100→イピリア 攻500(破壊)
糸巻 LP4000→2400
「くっ……!」
「これで終わりか、呆気ないがそんなものか?覇勝星イダテンで不知火の武部に攻撃する」
妖刀を失い薙刀を両手で構える少女に迫る、その体躯で遥かに上回る偉丈夫。両者の攻撃力の差は1900と本来糸巻のライフをすべて奪うには足りていないが、イダテンにはそれを補って余りあるだけの効果がある。
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