ツインズ×戦士達
SAO番外-兄貴
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リカを助けてくれて。
やがていつの間にか楽しいおしゃべりに発展していた女子三人に呼ばれ、全員で記念撮影と興じる事になったのは、また別の話。
●
「んじゃ、今日はコラルに泊まんのか」
「うん。帰る方法も分からないし……明日からはどうしたら帰れるか探そうと思っている」
家の前で、従兄は明日以降どうするかを聞いてきたので、とりあえず思いついたことを言ってみた。
「私達も暇だから、手伝えることあったら何でも言ってね?」
「あぁ。基本的には俺達は家に居るからさ」
「サンキュー、兄」
「いや、まぁ……ここの俺に双子の妹はいないんだが……まぁ、いっか」
「いなくても、キリトは私の双子の兄だよ」
世界は繋がんないし、この世界のキリトは私が幼い頃から知っている兄ではないけど、それでも、目の前にいるのはキリトであり、兄なんだ。ここでもアスナとシステムで結婚しているみたいだけど、アスナを泣かせたら許さないよー。
「あ、あのね、キリカ」
「へ?どしたの、サチ?」
見ると、サチは小さめの、しかししっかりとしたつくりのバスケットを持っていた。それをゆっくり差し出した物を受け取った。
「これ、マフィンなんだけど、バスケットの効果で明日のお昼まで持つから。二人で朝ごはんに食べて?」
「わ……あ、ありがとサチ!ちゃんとバスケット返しに来るから!ほら、ドウセツ」
「確かに有難いわね。キリカの作るのより幾らかマシになりそうだし」
「普通に褒めることはできないんですか、ドウセツさん!?」
「無理ね」
「即答されたッ!?」
「変な薬入れていると思うと警戒心が強まって、味がわからなくなるからかもしれないわね」
「一度も料理に薬を入れたことないわよ!」
夜の森の中に、朗らかな笑い声が響いた。
いや、笑わないでドウセツさんの毒舌止めてください。
「それじゃ、お休み!みんな」
「…………」
「おう、しっかり休めよ」
「お休み、キリカ、ドウセツさん」
「お休み〜」
「ちゃんと寝るんだぞー、キリカ」
「わかっているよ、“兄貴”!」
今回出会った、パラレルワールドのキリトとアスナに、生存しているサチに加え、従兄であるリョウコウに別れの挨拶をして、コラルへとドウセツと共に足を運んだ。
「貴女の従兄って、なんなのかしら?」
「なんか言われたの?」
「ええ、セクハラされたわ」
な、なんて奴だ。明日逢ったら怒ってやる!
「あの人は苦手ね」
「あぁ……そうかもね」
どことなく余裕な態度に頼れそうな存在感、物事を冷静に見られては、実力は化け物である彼に対して、ドウセツは苦手そうだなとは思
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