ツインズ×戦士達
SAO番外-兄貴
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っても変質者ね」
「ま、そう言ってやるなよ、ありゃあれで必死なんだろ」
「知っている」
「そうかい」
サチに対して雰囲気を台無しにしてだの、耐久値でご飯がだの、と言っているキリカってなんなのかしらね?まぁ、変に沈んでいるよりかはよっぽどマシね。
「なぁ、ドウセツよぉ」
「……何?」
不意に、リョウコウが話しかけた。
「ははっ、そう邪険にしなさんなって。ちっと聞きてぇ事が出来ただけだ」
誰にも話したこともないのに、むやみに踏み入れたくない事に触れた人物にどうやって素直に受け入れろと?
「…………」
余計に嫌そうな顔をしたみたいで、リョウコウは苦笑していた。が、彼は特に普段と代わり映えもしない声で聞いた。
「お前から見て、キリカの奴どうよ」
「……初めに行ったはずだけど。それとも、もう忘れるほど貴方の頭が老化しているのかしら?」
「いんや、よく覚えてるぜ?善人、お人好し、バカで、アホで、極が付くほどの変態」
「追加としてド変態よ」
「厳しいな。で?そんだけじゃねぇんだろ?あんたにとってのキリカは」
「……それだけよ」
「んにゃ、それだけじゃねぇだろ?
私はヘンなものを見るような視線を向けてリョウコウを睨むも、彼はさも当然そうに答える。
「あんた、此処に来てからさっきまで、大体キリカの事気にしてるよな。彼奴がどもったり、戸惑うような事があったり、時に、基本的に上手くフォローを出すのはドウセツ、アンタだ。そりゃ俺達より彼奴との付き合いは長げぇんだし当たり前っちゃそうだが……アンタは人一倍、キリカの事を気にかけて、場合によっちゃ心配してるんじゃねぇか?彼奴がアンタに対してそうなのと同じように」
長い言葉をスッと言いきったリョウコウに、しばらく何も答えなかった。
なんなのかしらね?少ない時間の中でよく、そんな言葉が思いつくわね。そう言うところが嫌いだわ。何もかも知った風に見ている目とか正確とか、頭とかね。
「そこまで見られていたと思うと、いっそすがすがしいくらいに貴方も変態ね。寒気がするからこっちに視線を向けないでくれる?」
「そりゃ、失礼」
「それに」
「ん?」
苦笑し掛けたリョウコウは、続いた言葉に、首をかしげていた。
「それを聞いて一体どうするつもりなの?貴方と、私達は違う世界の人間、どうあってもそれは変わる事は無いわ。いわば世界レベルで全くの他人同士、それなのに、貴方は一体何でキリカにそんな肩入れするのかしら?理解できないわ。貴方……何を考えているの?」
キリカがサチのことで悩んでいるのを、リョウコウがいたからキリカはまた笑えるようになったのは見てわかった。単に彼もお人好しなのか、何かを企ん
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