ツインズ×戦士達
SAO番外-奇妙な出会いと再開
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例えは間違ってはいなかった。
「夫婦漫才もいいところだが、このままだと俺達置いてけぼりになるから、後は二人っきりでやってくれよな」
この人は、私とドウセツのやり取りを夫婦漫才と捉えて観賞していた。悪気はしないけど……なんだろう、あんまり喜べない。つか、冷静になってみれば、今はまだ自己紹介の途中で、私とドウセツはパラレルワールドに飛ばされてしまっているんだ。
ドウセツの様子を見ればクールに紅茶を飲んでいて、いつもと変わらないが、なんとなく、不機嫌が伝わってくるのはドウセツのこと好きだからなのかな?とりあえず、次のステップに踏み出さないと不機嫌なおりそうにもないや、きっと。
リョウと言うプレイヤーに視線を変えると、視線はドウセツに向けていて、一瞬だけニヤッと笑っていた。それを何事もなかったかのように私に気づいて声をかけてきた。
「どうした?」
「いや、次はそっち自己紹介してよ。貴方だけ知らないんだから」
「俺以外は知っているのか?」
「まぁね」
兄とアスナ、サチは知っているけど、唯一リョウと言うプレイヤーは知らなかった。おそらく、私達が元にいた世界に兄から兄貴と呼ばれ、リョウと言うプレイヤーが存在するなら、それを知っていなければいけないような気がする。
だから、確実にリョウと言い、兄貴と呼ばれるプレイヤーについてはまったく知らない。
「俺はリョウコウ。キリトの従兄で……お前の従兄でもあるな」
「え?従兄なの!?」
まさか、家族にもゆかりのある人物だとは思ってもいなかった。従兄だから、兄貴って呼ばれているのかな?
それと、リョウって省略していたんだ。
「そのへんは詳しく言えねぇけど、まぁ、あれだ、俺のことは気軽にリョウって呼んでくれ」
「わかった……従兄」
「よろしく、リョウコウ」
「おいおい気軽にリョウって……まぁ、いっか」
何故か不思議とリョウコウが私と兄の従兄だって言うことを知った時に、不思議と瞬時に従兄と言うキーワードが浮かび上がり、従兄と呼んでしまった。
「リョウコウと言うプレイヤーは見たことも聞いたこともない。おそらく、いや、確実に私とキリカがいるべきパラレルワールドにはリョウコウはいないわ」
「そうだね、従兄なら知っているはずなのに知らない」
「こっちもそうだな。キリトの双子の妹がいるなら、当然知っているはずが、知らねぇしな」
私とドウセツと従兄は、お互いの存在を明らかにした上で、私達はパラレルワールドへ飛ばされたと決定づけた。
「でも、わたし信じられない。だってパラレルワールドなんて……」
「信じがたいと言っても認めなきゃいけないわ。私がアスナのこと知っているのに、アスナは私のこと知らないでしょ?これ
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