ツインズ×戦士達
SAO番外-奇妙な出会いと再開
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っぱり私達のこと他人として捉えている。
「ねぇドウセツ……なんかおかしいよ。アスナも兄も綺麗さっぱり記憶でも抜かれているのかな……」
「だとしたら、貴女が言っていたサチと言う子はどうして生きているの?」
「それは私が聞きたいくらいだよ……」
これが私とドウセツのサプライズだとすれば名俳優さながらの演技力だ。だけど、兄もアスナもそんなに演技とか出来なさそう。それにサチを似せるようなことは絶対にできない。
なんか――――私達が別の世界へ取り残された気分だ……。
白づくめに会ってから変なことが……白づくめ……イフ・トリップ……。
「おーい、ドア開きっぱなしだから勝手に入るぞー!」
「だ、駄目だよ、返さないで入っちゃ迷惑だよ」
一人はサチの声だ。忘れるはずもない、二度と聞けなかったサチの声。
もう一人は知らない声音。トーンから男性のプレイヤーだと推測した。
聞きなれない声音の正体はすぐに訪れて、サチと共にリビングへとやって来た。
「よぉって……なんだぁ?銀髪のねぇちゃんと黒髪のねぇちゃんはキリトの知り合いか?」
その男性プレイヤーは少し癖っ毛で首にかかる程度。ややつり目で180……いや、190ぐらいの長身であるが、何故か威圧感はなくどこか浸しみやすい灰色にも緑色にも見える浴衣を着こなす兄貴分な人だと言う印象だった。
「いや、俺は知らないよ――兄貴」
「兄貴?」
えっ?あにき?兄妹の兄《きょう》と書いて、貴族の貴《き》と書いての兄貴?
兄に兄貴!?
兄貴って兄貴分な兄貴であるよね?実の兄弟じゃなくても、今まで兄が兄貴と呼ぶプレイヤーなんていなかった。いや、いるはずがない。生まれた頃からずっと一緒だったけど、兄貴と呼ぶ人は誰一人いない。SAOを始めた時なんて尚更だ、基本的に仲良くなることを避ける兄が親しく兄貴と言う人なんていない。
だから思わず、私は兄に近寄って声を上げて発した。
「兄貴って誰だよ!今まで、そう呼ぶ人なんていなかったじゃんか!」
「いや、そう言われてもなぁ……兄貴とは昔っから兄貴って言ってたからなぁ……」
「嘘だ!!」
「うおっ!?」
「そう呼ぶ人なんか聞いたことないじゃないか!一緒にいた時期もそんな兄貴と言うフレーズなんて聞いたことない!つか、見たこともない!」
「え、キリト君……銀髪の方と一緒にいたの!?」
「いやいや、知らないから」
「知らないわけがないでしょうよ!六歳の時、ジャンクパーツから自作マシン組み立てたじゃないか!」
「ど、どうしてそれを知っている!?」
「キリト君そうなの?」
なんせ、その話は私ほか、桐ヶ谷家しか知らない内容だからね。アスナにも聞かない限り自分
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