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オズのケーキ
第十一幕その五

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「その時のはじまりです」
「そうですね」
「では」
「これから」
「お招きしましょう」
 こうお話してでした、そのうえで。
 オズマ達を迎えました、オズマとドロシーは皆の前に来るとレディーのお辞儀をしました。臆病ライオンも頭を下げて挨拶をしました。
 その後でオズマはフェアリ―の女王ににこりと笑って言いました。
「今回はお招きしてもらって嬉しいわ」
「いえ、こちらこそです」
 女王はオズマに畏まって応えました。
「来て頂いて」
「そう言ってくれるの」
「はい」
 まさにという返事でした。
「心から」
「有り難う、ではね」
「それならですね」
「これからお国の中に入れてくれるかしら」
「喜んで」
 女王だけでなく六人の大臣の娘達も答えました。
「そうさせて頂きます」
「ではね」
「それではね」
「さて、皆で中に入ろう」 
 臆病ライオンも言いました。
「これからね」
「どうぞ」
 女王は臆病ライオンにも笑顔で応えました。
「皆さんも」
「それではね」
「さて、パーティーだけれど」
 ドロシーがここで臆病ライオンに言いました。
「フェアリーの人達は菜食主義だから」
「それでだね」
「お肉はないわよ」
「わかってるよ」
 臆病ライオンはドロシーににこりと笑って答えました。
「そのこともね」
「だから貴方が食べるものはね」
「パンやオートミールにだね」
「ヨーグルトやチーズよ」
 そうしたものだというのです。
「あとお菓子ね」
「僕はお菓子も食べるしね」
「だったらね」
「そうしたものを頂くよ」
「そうしてね」
「わかっているよ、特にミルクをね」 
 こちらをと言う臆病ライオンでした。
「頂くよ」
「そうしてね」
「うん、それとね」
「それと?」
「パンだけれど」
 臆病ライオンはこちらの食べもののお話もしました。
「バターをたっぷりと塗ってね」
「そうしてなのね」
「それで食べたいけれど」
「わかったわ、じゃあ貴方のパンはね」
「そうしてだね」
「食べましょう」
「そうさせてもらうよ、最近ミルクが美味しく感じられて」
 思わぬ舌なめずりする様なお顔で、です。臆病ライオンはドロシーに言いました。
「飲みはじめたらね」
「どんどん飲むわね」
「そうなるんだよね」
 飲みはじめたらというのです。
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